活動の記録

【東海出場届かず】令和4年度 新人戦 県大会2日目

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ここ数年、県上位進出から遠ざかっていた浜工ですが、ベスト16の壁を乗り越え、強豪校ひしめく県大会準々決勝まで辿り付きました。

挑戦者として、準決勝進出東海大会出場権をかけ、東部の伝統校・御殿場南高校との大一番に臨みました。


準々決勝 vs 御殿場南(東部地区1位) 0-2 

26-28、22-25

 

相手はツーセッター制を採用し常に前衛の3人が攻撃が可能な布陣に対し、浜工はいつも通りのオーダーを選択。

ツーセッター制はコート上に2人、司令塔の役割を果たせる選手を配置することで、前衛での攻撃の枚数を増やせるメリットがありますが、その分セッターを2人育成し、アタッカーとのコンビネーションを合わせなければならないフォーメーションでもあります。

相手の強力なサイド陣の選手が常に両サイドから攻撃をしかけてくるため、MB陣のキャプテンの桔川(2年・庄内中)・中道(1年・与進中)らのブロックがそれにどこまで対応できるか、そしてブロックのマークが外されてもディグでどこまで拾って粘れるかが勝負のカギとなりました。

 

ー第1セットー

相手のサイド攻撃に対してオポジットの田辺(2年・桜が丘中)がブロックワンタッチを取り、そのまま中道のクイックにより浜工がファーストポイント。

幸先の良いスタートを切ったかに思えましたが、そこから相手サーブが的確に浜工の攻撃を封じ込めます

 

攻撃にアクセントを加えるはずの田辺が助走しにくくなるコースや、浜工の攻守の要である八木(1年・庄内中)と竹原(1年・曳馬中)を揺さぶるショートサーブを駆使して序盤から主導権を握られ、極めつけにジャンプサーブでノータッチエース。6-10でタイムアウトを取るも、タイムアウト明けも八木がサービスエースを奪われ、完全に相手ペースで中盤戦に入ります。

 

このチームの土台であるサイド陣がなかなか機能さえてもらえず、このまま大崩れする可能性も十分にありましたが、八木が何度もアタックを打ち切り、司令塔・山坂(1年・高台中)のサービスエースや中道のキルブロックなどの個人技でなんとか得点を重ね、12-15と追いすがる展開。

すると浜工の粘り強いプレーに試合の流れが傾き始めます。

桔川が相手の後衛の選手が前衛の攻撃に入るフェイクに引っかかることなく中に切り込む攻撃をワンタッチにかけ、そのまま自身のクイックで得点する活躍を見せ、18-18と同点まで迫りタイムアウトを取らせることに成功します。

 

そこから一進一退の攻防でお互いのアタッカーが得点を重ねる中、24-22とセットポイントを握った場面でピンチサーブで山下(2年・湖東中)

人の間を正確に狙いつつスピードのある非常に良いサーブを放ち、レセプションを崩すことに成功しますが、相手レフトが自身に打ち込んできたアタックに反応しきれず、残念ながらブレイクポイントとはならず。

その後デュースにもつれ込む展開になりますが、ここにきて相手のサーブがまたしても浜工のレセプション陣を苦しめ、最後は竹原の攻撃が相手ブロックに捕まりセットを先取されました。

 


ー第2セットー

序盤、3-0と連続で得点し、このままリードを保ちたいところでしたが、相手は年間通して攻守でチームを支えてきた竹原にサーブを集中的に集め、3-3と振り出しに戻ります。

加えて相手のネット9mの幅を存分に使った攻撃に対応できない場面が目立ち始め、相手オポジットが難なく得点を重ねて7-11。 

その後も、レフトからストレートコースへの強打や、ライトサイドで1対1を作ってクロス打ち込む等、相手チームは得点のパターンが確立できているのに対して、こちらのアタッカーはなかなか得点できない苦しい場面が続き、12-17とリードをされたまま終盤戦へ。

 

しかし、ここで闘志を失わない浜工の粘りが、徐々に試合の流れを変えていきます。

このセットも大きなリードを奪われつつも、田辺らサイドのブロッカーが粘り強くブロックでワンタッチにかけ、大槻(1年・三ケ日中)・酒見(1年・湖東中)らリベロがサボらずブロックフォローに入り、セッター山坂が走り回ってボールを繋いでいく。すると、サイドの打ち合いを竹原・八木らが制し始め、18-20と2点差まで詰め寄り相手がタイムアウト。

 

タイムアウト明けもベンチ含め浜工の勢いは全く衰えず、ここまで相手の攻撃を何度もワンタッチにかけていた田辺が、30秒にも及ぶ長いラリーに終止符を打つ渾身のキルブロック次のラリーも相手オポジットを八木がお手本のようなブロックで1対1で仕留め、20-20とどちらに転んでもおかしくない点数になり、コート上の熱量も最高潮に達します。

 

しかし、浜工の追い上げもここまで。

このままの流れでセットを奪いファイナルセットに持ち込みたい浜工でしたが、相手アタッカーがこの局面でも冷静にブロックアウトで得点を重ね、最後はまたしてもサーブで崩されブロックで仕留められる展開で、準々決勝敗退(県ベスト8)となりました。

 


 夏休みが始まった時点では、試合の中でクイックを全く使うことができず、サイド攻撃もなかなか決まらず、 対戦相手の攻撃をしのぐことで精いっぱいだったチームですが、一丸となって練習とトレーニングに励み、ここまで来ることができました。

 実習やレポートなどを言い訳にせず、生徒たちが日々努力を積み重ねることができた結果だと感じます。

 

また、保護者の皆様におかれましても、多大なご支援、誠にありがとうございました

本来であればこの重要な一戦を、生徒と同じ空間で一喜一憂できるはずであったことを考えると、感染症の拡大が一刻も早く収まることを願わずにはいられません。

 

これからチームは小休止を経て、次の戦いへの準備が始まります。

今大会、コースを綺麗に抜いてもレシーブされてしまう等、パワー不足が目立ちました。

ここから鍛錬を重ね、社会生活においても活躍のできるような心身の充実を目指すには、適切な栄養・睡眠と、ご家庭での暖かい支援が不可欠となります。

 

次こそは、強豪校に何度も打ち勝つ姿が見せられるよう、精いっぱい努力していきます。

今後とも浜工男子バレー部を、よろしくお願い致します。