情報技術科にようこそ

 

●目指すはコンピュータエンジニア 

 コンピュータはパソコンだけではありません。スマートフォンやゲーム機・自動車・家電・ロボット・医療機器・会社や工場…身の回りのあらゆる所で用いられ、私たちの社会を支えています。従って、コンピュータを使いこなす力を身につけておくことは、将来みなさんが活躍できるステージを広げることにつながります。

 情報技術科では、情報システムの主役であるコンピュータと、それに関連する技術を基礎から体系的に学びます。コンピュータルームは常に開放されていて、コンピュータに触れながら実践力を身につけることができます。あなたが作ったソフトウェアやハードウェアが、社会をさらに快適にするかもしれません。あなたも夢を叶えるエンジニアを目指しませんか。

 

●専門科目

 1年

 工業技術基礎

 工業情報数理

 電気回路

 プログラミング技術

 2年

 情報技術実習 電気回路

 プログラミング技術

 ハードウェア技術

 3年

 課題研究 情報技術実習

 情報技術製図(選) 電子回路(選)

 プログラミング技術(選)

 ハードウェア技術(選)

 ソフトウェア技術

 ネットワーク技術(選)

 

●取得を目指す 資格・検定

 応用情報技術者試験

 基本情報技術者試験  

 情報セキュリティマネジメント試験

 ITパスポート試験

 情報、計算技術検定

 

●進路

就職(過去3年間の主なもの・50音順)

アイシン NTT-フィールドテクノ 応用電機 クレステック カンセツ スズキ ソフィックス TF-METAL テクニカルサポート デンソー 東海旅客鉄道 トヨタ自動車 日本情報産業 浜松ホトニクス 富士通エフサス プライムアースEVエナジー ポーラ化成工業研究所 本田技研工業 ヤマハ発動機 ヤマハファインテック レクソル ローランド ディー.ジー 国家三種 静岡県警 浜松市 ほか

進学(過去3年間の主なもの・50音順)

会津大学 静岡大学 静岡理工科大学 東海大学 東京電機大学 常葉大学 電気通信大学 豊橋技術科学大学 日本大学 名城大学 ほか

その他短大、専門学校

先進の学習環境

〇高性能なコンピュータ

 授業や実習で使用するコンピュータシステムは令和元年に一新され、大学にも引けを取らないものを備えています。
また、エアコンも備え付けられていますので、季節を問わず快適な環境で学習することができます。

 コンピュータシステムの利用アカウントが生徒全員に発行されいて、どのパソコンや端末でも各自の個人環境で学習できます。また、課題等は通常電子メールで提出します。

 実習室は昼休みや放課後も開放されていて、自由に使うことができます。さらに、授業用のコンピュータシステムには自宅からもリモートアクセスができ、夜間や休日でも学校と同じ環境で学習に取り組むことができます。

 

ソフトウェア技術室: シンクライアント端末(HP t740 Thin Client)43台

 この実習室は、主にUNIXオペレーティングシステムやプログラミングの学習などに使用します。

 シンクライアント端末は、通常のパソコンとは違い、すべての処理をサーバ側で行います。サーバは Linux(MIRACLE LINUX 8.4)と Windows Server 2019 の2種類が用意されていて、各端末ではこの両方を同時に使用することができます。

   

計測制御実習室: Windows 10 PC 21台

 この実習室は、マイコンカーの制御やCAD、様々なWindowsアプリケーションを利用した授業や実習のほか、ネットワーク技術の実習にも使用します。

 Windowsはパソコン本体のハードディスクからではなく、ネットワーク上のサーバに置かれたプートイメージから起動します。
 起動イメージを切り替えることにより、授業用や学校祭用など、すぐに用途別のPCに変身させることができます。また、壊れやすいハードディスクを使用していませんので、故障で授業に支障をきたす心配が非常に少ないシステムになっています。

 

スーパーコンピュータ SuDume: 

 東京工業大学のスパコンTSUBAMEと同じCUDAを組み込んだミニ・スパコンです。
Super computing Development Unit for Mathmatical Engineeringの頭文字をとって、SUDUMEと命名しました。
 東工大はツバメ。浜工はスズメです。

   

 OSは、フェルミ研究所とCERN(欧州原子核研究機構)で開発されたScientific Linuxを採用しています。

 

◆主なスペック
  
CPU
Xeon E5-2670 デュアルプロセッサ
GPU GeForce GTX TITAN
RAM DDR3-1600 32GB
SSD
480GB
HDD 2TB

 

 GPUは、ディスプレイに画像を表示するために、たくさんのプロセッサで定式化された単純な演算を繰り返し、高速に処理します。GeForce GTX TITANでは、CUDAというプログラミング開発ソフトにより、GPU内の2,688コアのプロセッサを画像処理以外での利用できます。XeonなどのCPUが高負荷な処理を実現するのに対し、GPUでは単純な定式化された処理であれば、CPUよりを高速に大量の処理を実行することができます。

 Xeonでは、1つのCPU内に8コアあり各コアが同時2つの処理ができ、1つのXeonで16コアを実装しているのと同等になります。さらにこのシステムでは、Xeonを2個搭載しており、一式のコンピュータで32コアを利用できるシステムになっています。

 

実習風景

プログラミング実習

 

 

 プログラミングには Visual Studio Code を使用します

 

 論理回路実習

 

 トランジスタ応用回路実習




 H8マイコンによる制御実習



 電子工作実習

 

 R8マイコンによる制御実習



活動の記録

 情報技術科

【SSH】中学生向けプログラミング教室

 

海外研修に参加するメンバーによる中学生向けプログラミング教室が、三日間に渡り開催されました。

 

今年の海外研修はプログラミング教育をテーマに研究活動を進めています。

今回は渡航前の事前活動ということで小規模で実施をし、渡航後に学んだことを活かしてより大きな規模でプログラミング教室を実施をする予定です。

 

1日目:フローチャートなどプログラミングの基礎

プログラミングの基礎となるフローチャートやコードの書き方について学習してもらいました。

  

 

2日目:繰り返しや配列

少し応用的な内容に取り組んでもらいました。短い時間の中で配列について理解することは、教える側にとっても、教わる側にとっても難しかったようです。

  

 

3日目:演習「信号機の製作」

ハードウェア(マイコン) との連携を行い、3色のLEDの点灯制御を行い信号機を再現しました。この小さな基板がコンピュータであることを聞いたときに非常に驚いている様子で、思い通りにLEDを制御できたときには喜びの声があがっていました。

  

 

授業計画や授業で使うプリント等、全てを一から生徒達が準備したこともあり、予定していた内容を全て消化することはできませんでしたが、それも含めて良い経験になりました。

天候が優れない中での開催にも関わらずご参加頂きました天竜中の皆さん、ありがとうございました。


この後海外研修に参加するメンバーは、夏休み後半から英会話の指導を受けながら、11月に参加する研究発表会への準備を進めていきます。
学校の代表として参加する自覚をもち、テストや行事を言い訳にすることなく、少しずつ積み重ねていきます。

【SSH】海外研修参加メンバーが静岡大学の教授よりご指導頂きました

 

SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の取組の一環として海外研修に参加する情報技術科2年のメンバーが、静岡大学・情報学部の野口准教授より研究内容についてのご指導を頂きました。

研究テーマはプログラミング教育で、世界最高峰のIT先進国に渡航する予定で計画を立てています

 

現在、8月に実施する中学生向けのプログラミング教室で使用する教材の開発を進めており、現状の成果と課題を野口先生に発表しました。

野口先生には、海外研修への参加グループを決める選考会の時にもご指導頂いており、生徒達が大学の先生の指摘の鋭さや発想の豊かさに直接触れることができ非常に良い経験となっていると感じます。

 

お忙しい中のご指導、誠にありがとうございました。

自分たちの海外研修のために多くの方々が尽力して頂いていることに感謝し、それに報いることができるよう、より一層研究活動に勤しんでいきます。

基本情報技術者試験(FE) 2名合格!

 

IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から2名の合格者が出ました。

(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

 

内田 侑希(情報技術科2年・情報処理部)

佐々木晴都(情報技術科2年・知的制御研究部)

 

基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。

受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して25%前後

 

今回は受験形式が変更された初月ということで合格率が高かったようですが、それを差し引いても高校生にとっては生易しいものではありません。

授業や部活動の合間を縫って、1年次の春休み前から着々と準備を進めた努力が実を結ぶ形となりました。

 

更に上のランクの試験である応用情報技術者試験(AP)も十分射程圏内なので、是非今後も頑張って欲しいと思います。

 

情報技術科3年生 会社見学・大学見学

6月6日(火)情報技術科の3年生が会社見学と大学見学へ行ってきました。

見学したのは「株式会社アイシン」と「豊橋技術科学大学」です。

アイシンでは、会社概要の説明を受けた後、主に「アイシン学園」を見学しました。アイシン学園はものづくりの現場で活躍するリーダーを養成する企業内訓練校です。

見学終了後、学園修了後の配属先や取得しておくと良い資格、寮生活、女性のの割合や仕事内容などの質問が出ました。

    
株式会社アイシンにて

 

豊橋技術科学大学では、大学概要の説明を受けた後、「電気・電子情報工学」と「情報・知能工学」課程の研究室を見学させていただきました。

高度な研究内容に「難しそう」という感想が多く聞かれましたが、社会に役立つ研究の一端に触れ、興味を惹かれたようです。

情報技術科では四割ぐらいの生徒が進学しますが、是非自分の進路選択の参考にしてもらいたいと思います。

  
豊橋技術科学大学にて

【授業紹介】LANケーブルの製作(ネットワーク技術)

 

今年もネットワーク技術の実習が始まりました。

今回は初回ということで、今後自分たちが実習で用いるLANケーブルを自作しました。

 

LANケーブルは確実な通信を行うために、磁束を打ち消すよう内部の配線をねじってあったり、心線やプラグに様々な種類があったり、多くの工夫がなされています。そういった座学で学んだ知識を実物を見て確かめながら、製作を進めていきました

 

内部のやや硬めの信号線を真っすぐに手で伸ばし、切りそろえてからプラグに差し込み圧着します。

口で言うのは簡単ですが、丁度いい長さに切りそろえ、心線とプラグの内部がしっかりと圧着できなければならないので、慣れるまではなかなかうまく作れません。

 

完成したら、最後にテスターを用いて導通のチェックをします。今回は両端の結線が同じ配列になるストレートケーブルを製作したので、「ストレートケーブル OK」と画面に表示されれば、通信ができるケーブルが完成した証拠です。

一発でOKが出て喜ぶ生徒もいれば、エラーが出てしまい泣く泣く作り直す生徒も…

 

早々とOKが出た生徒達には、授業で使うLANケーブルの修理をお願いしました。

 

次の実習はリピータハブとスイッチングハブの特性の違いについて、実際にネットワークを構築しながら学んでいきます。

今後も知識だけに偏ることなく、技術に直接触れながら理解を深めていきます。

【授業紹介】1年生の工業基礎が始まりました

情報技術科で1年生の工業基礎が始まりました。1年生にとって初めての実習の授業です。

 

今日は、情報技術科のコンピュータ設備の基本的な使い方の説明を受けた後、これから毎日のように触ることになるキーボードに慣れるため、タイピングの基礎練習を始めました。

このタッチタイピング(キーを見ずに打つ技術)の修得が、情報技術科での最初の山場になります。これをおよそ三週間で身に着けます

    

 

タッチタイピングにセンスは必要ありません。

手元を見ない・指を毎回ホームポジションに戻す・スピードよりもまずは正確性を求める、などなど…

さまざまなことを意識しながら、練習をコツコツと積み重ねていくことが上達の近道です。

 

まずは、キーボードを見ずに1分間100文字打てることを目指して練習します。この目標に到達できているかどうか、3週間後にテストが行われます。

【SSH・情報技術科】研修5日目

SSH生徒海外研修

 ホワイトホース最終日の今日は、未明のオーロラ観測に続き、マグブライド博物館の見学と、

JCAY(ユーコン日系人会)の方々との交流に臨みました。

博物館では偶然日本人の職員の方にお会いし、大変嬉しいことに展示のツアーを提案してくださいました。

1時間半ほどかけて、先住民に関する展示やゴールドラッシュの歴史、ユーコンの動物の剥製などを

じっくり楽しむことができました。

 JCAYの方々からは、日本という国をどのように捉えるか、日本人としてのアイデンティティにまつわる話、

外国の地での暮らしなど、生徒にとって刺激的な話がたくさんあったように思います。

 現在はバンクバーに移動しています。あとは無事に帰国するのみです。

【SSH・情報技術科】研修4~5日目

SSH生徒海外研修

 研修も5日目となり、ホワイトホースで過ごす最後の日となりました。

未明にはカーテン状のオーロラが現われ、揺らぐ様子もはっきりと見えました。

 

【SSH・情報技術科】研修4日目

SSH生徒海外研修

 研修4日目の今日はユーコン大学を訪問し、

施設と地域に根付いた教育内容に関して意見交換しました。

また、現地で活動するガイドや写真家らで構成された「オーロラ60」という

サークルとも交流し、異文化の地を選び暮らす方々のお話をお伺いしました。

その中で頂いた「好きなことを核にして生きること」というアドバイスは、

生徒たちのこれからにとって勇気づけられる言葉となったようです。

 オーロラ観測は今夜がラストチャンスです。

条件に恵まれることを願うばかりです。

【SSH・情報技術科】研修3日目

SSH生徒海外研修

 研修3日目はユーコン準州の自然調査です。

地名の由来となったユーコン川周辺や野生動物を見学し、

極地ならではの自然の理解を通じて、オーロラ出現の地理的要因を研修しました。