概要

 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは
 高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施します。

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)より)

 本校では、平成25年度より文科省より指定を受け、SSH校として研究活動に取り組んでいます。

年度 研究開発課題
 R06-R10  Ⅲ期目 「令和の日本型学校教育」における、これからの工業高校の在り方を示す先駆的な研究
H30  Ⅱ期目  鍛え抜かれた実践力と科学に基づく創造力で、世界をリードする最先端科学技術者の育成 
 H31-R05   経過措置 

世界に羽ばたく科学技術者の育成に向けた教育課程の開発

―数学・理科教育と工業教育との融合並びに国際化に向けた取組― 

 H25-H29  Ⅰ期目

 

 報告書などはこちらをご覧ください。

NEWS

SSH-NEWS

SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール) 3期目内定!

 

文部科学省より2024年度のSSH指定校が発表され、無事本校も内定を頂くことができました(指定校の一覧はこちら←)。

これで本校はSSH指定校として3期目を迎えることになりました。

 

工業高校で指定を受けているのは本校を含め全国でたったの2校だけです。

これまでの取組を改善し、より発展させることができるよう、これからも研究を進めていきます。

 

海外研修報告会

 

海外研修班が全校に向けて、報告会を行いました。

発表内容は、エストニア渡航開発したプログラム教育支援アプリケーション「Uuring」についてです。

(海外研修に関する記事は→こちら

 

 

 

 学校の代表として渡航し、経験できたこと・そこから自分たちが学科の特色を活かして生み出したものをそれぞれしっかりと伝えることができました。

 開発したアプリケーションはこれからも改良を重ね、8月には中学生向けプログラミング教室を開いて実践を行っていく予定です。併せて、研究発表にも積極的に参加し、様々な意見を取り入れていきたいと思います。

 

 

 

 

また、本研修を支えてくださった日本・エストニア友好協会主催のエストニア文化セミナーにおいても、同様の内容をオンラインで発表させて頂きます

どなたでも無料で参加できますので、ご興味のある方は下記URLから申し込みの上、是非ご参加ください

(https://peatix.com/event/3886095)

海外研修6~7日目(帰国)

日の出が遅く、日の入りが早いサイクルにも慣れてきた最終日。

 

名残惜しく感じつつも、ついに出国です。最後に通訳を務めてくださったエリ・フェルドベルグさんとのお別れをして、タリン空港から出発しました。

 

 

 

行きと同じく、ヘルシンキ空港で乗り換えをして羽田空港まで13時間のフライトになります。

行きは教員が先導しましたが、帰りは生徒達に移動や出国審査などを通過する時間管理等を任せてみました。全員初の海外ということでしたが、一度経験してしまえば、もう慣れたものです。出発から丸1日かかる大移動でしたが、大きなトラブルもなく無事に浜松駅に到着しました。

  

 

最後は出迎えに来てくれたクラスメイトとパシャリ。

 

 

本研修は、本当に多くの方々の協力があって、実施することができました。

記事には直接ご登場されていませんが、元Clevon社員の矢野翔様、タルトゥ大学のEva Liias様におかれましては、各訪問先への日程調整にお力添え頂き、新進気鋭の企業への見学と、欧州トップクラスの大学への訪問を実現することができました。誠に、ありがとうございました。

また、出発直前に起こった現地の教員のストライキによって訪問先の変更を余儀なくされ途方に暮れていたところ、これ以上ない助け舟を出して頂いたタルトゥ大学勤務、ヤーン・ポスカ高校講師の宮野恵理様には、心からの感謝を申し上げます。お陰様で、研修の骨子が歪むことを防ぐどころか、生徒達にとって最高の1日を過ごすことができました。

最後に、日本エストニア友好協会の荒井秀子様には本研修の実施が決定してからの約1年間、日程の立案や訪問先の選定において、多大なご支援を頂きました。荒井様のご尽力なしには本研修は成立し得ないものでした。本当にありがとうございました。

 

保護者の皆様におかれましても、本研修の参加に際して快く背中を押して頂き、ありがとうございました。

浜工生の代表として本研修に参加できたことに感謝し、得た学びを学校に還元しながら深めていきたいと思います。

海外研修5日目(インタビュー、大使館訪問)

旧市街の街並みも、何度か歩くうちにどこにどんな建物があるか、ぼんやりと覚えてきた5日目。

 

まずはタルトゥ大学の学生であるオスカルさんにインタビューをしました。

内容は、生徒達が開発するアプリケーションについてや、エストニアで活用されている教育支援システム(eKoolやstuudiumなど)についてです。

 

日本の文化が好きなオスカルさんは、日本語を学び始めて2年目ということで、ヤーン・ポスカ高校の時と同様、お互い日本語と英語で頑張ってコミュニケーションを取りました。

 

また、オスカルさんだけでなく、現地に住んで貿易会社を経営する倉橋さんをはじめ、様々な方から学びを得ることができました

3月の研究発表までに、海外研修で得た学びをもとにしたプロトタイプを完成させ、来年度の8月に実施するプログラミング教室に向けて改良を進めていきます。

 

 

 

本研修の最後となる訪問先は、在エストニア日本大使館

日本の緑茶を飲みながら、松村大使に本研修の報告をしました。久しぶりに飲んだ緑茶に懐かしさを感じつつも、エストニアで感じた魅力について話をしました。小国ながらも美しい街並みが残り、素晴らしいIT基盤を土台にして多くのスタートアップ企業が生まれるエストニアは本当に興味深い国でした。生徒達もまたエストニアに必ず来たいとのことでした。

お忙しい中の対応、ありがとうございました。

 

これで全日程が無事終了しました。あとは帰国するのみです。

浜工の取組

研究開発のテーマ

鍛え抜かれた実践力と科学に基づく創造力で、世界をリードする最先端科学技術者の育成

 

研究開発の取組

○ RACE学習スパイラルの実践

 工業高校では、科学的な知識が未熟な段階から、実験実習などの体験を通して「実感Realize」することで学び、数学や理科などの共通教科での知識の深まりによる「分析Analyze」から洞察力を高め、問題解決への「着想Conceive」する力を知らず知らずの間に身につけてきた。 
 SSHでは、更に着想した問題解決を「評価Evaluate」するRACE学習スパイラルを体系化し、実践することで、生じるさまざまな問題に果敢に立ち向かう、鍛え抜かれた実践力の育成をめいざします。 

 RACE学習スパイラルの実践を実践するために、RACE学習ノート導入。ノートに記録する際、R 、A、C、Eのカテゴリに分けて記載。これによって、RACE学習スパイラルを体系化し実践。さらに将来のポートフォリオを目指し、デジタル版のRACE学習ノートも開発。

(RACE学習ノートの表示)

 

 

○クロスカリキュラムの実践

 クロスカ リキュラムとは、特定のテーマに関係するいくつかの教科・領域を相互に関連付けて学習するカリキュラムである。クロスカリキュラムを図ることで、生徒は、関連される各教科・領域の授業を通して、それぞれの授業で用いられる多様な教材とかかわりながら学んでいく。

・教科間クロスカリキュラムの実践

 各学科で実施される専門教科の内容を、数学や理科などの共通科目の観点から検証し、工業、数学、理科、情報を融合することで、興味・関心を高め、柔軟な思考力を育成して、科学に基づく創造力を高める教材の開発を進める。

これらの教材を管理するサーバーを構築し、工業教科だけでなく共通教科でも閲覧可能にし活用する。

 

日々の授業の内容を公開

https://alumni.hamako-ths.ed.jp/~ssh

・学科間クロスカリキュラムの実践

 各学科の3年次で行われている「課題研究」において、学科間での設備の共用を可能にし、他学科の教員が生徒への指導・助言を可能にするため、「課題研究」の時間がそろった時間割の開発をする。

 

・学校間クロスカリキュラムの実践

 明確な目標意識を持ち、将来、世界をリードする科学技術者を目指している生徒を対象に、部活動などの場を利用して2年次から「課題研究」に取り組むことを通して、世界をリードする科学技術者(Top Engineer)を育成(Development)する仕組みとして、TEDプログラムを開発する。

  取組あたって、大学企業の協力をいただき研究を進め、最終的には外部の研究発表会やコンテストで研究発表を実施する。

3年次の早い時期での研究成果の発表や交流が可能となり、研究を深めるとともに進路指導等にも活かすことができる。

 また、部活動の場を利用してテーマ開発をすることにより、学年や授業の枠を越え、自由に予備実験や討論を行うことにより、生徒が持っている潜在的な能力を引き出すことができる。

 

○ 開拓型海外研修の実践

(プログラミング教育の研究:イギリス)

 生徒自らの興味・関心をもとに世界中で溢れている情報を精査し、生徒自ら海外研修を企画・提案することにより、情報を活用する能力を育成し、交流先等を自ら積極的に開拓し、世界を舞台として活躍できる国際性の高い科学技術者の育成する。

次年度に実施する開拓型海外研修について、1年生を対象に説明会を実施し、以下のような手順で、実施する海外研修の企画を決定する。

(説明会)

企画書作成

(書類審査)

交流先の開拓

(コンペ)

交流先との調整

(ヒアリング)

実施企画決定

書類審査を通過した企画は、顧問教員を付け、顧問の指導の下、具体的な交流先の開拓等を進める。