SSH-NEWS
HAMAKO イノベーション Lab Section4 「ポスターセッション①」
課研開発(HAMAKO イノベーション Lab)のSection4を8月3日(月)に行いました。
「HAMAKOイノベーションLab」の第4回目です。今回の目標は「課題研究の内容を知る」です。所属学科の3年生が行う課題研究の発表を聞くことにより、「他者の探究内容に触れ、探究の視点を広げる。」「研究内容の良いところや発表の要素を見出す。」ことを期待して行われました。
HAMAKO イノベーション Lab Section3 「調査とまとめの極意」
課研開発(HAMAKO イノベーション Lab)のSection3を8月3日(月)に行いました。
「HAMAKOイノベーションLab」の第3回目です。今回は、探究活動において非常に重要となる「調査方法」と「成果のまとめ方」の2つの極意について学びました。まず1つ目は、自分の立てた「問い」に対して、どのような手法でアプローチすればよいか、具体的な調査方法を理解することができました。闇雲に調べるのではなく、効率的かつ効果的な方法を身につけなければならないと知りました。そして2つ目は、その成果を社会に届けるための「報告書」の基本構成をマスターすることです。どんなに素晴らしい探究も、伝わらなければ全く意味をもたなくなってしまいます。探究は、自ら問いを立て、その答えを試行錯誤しながら探していくものです。そして、その成果を社会に届けることが、イノベーションに繋がります。
SSH東海フェスタ2026
7月18日(土)に名城大学 天白キャンパスにて開催された、「SSH東海フェスタ2026」に参加させていただきました。
SSH東海フェスタは、東海地区を中心にしたスーパーサイエンスハイスクールが一堂に集まり、研究開発の成果を発表する場となり、また同時に指定校相互の交流、情報交換の場となることをめざして開催されています。
本校からは、口頭発表の部として「キャンプ利用者を対象としたローカルLLM 観光案内システム」について、Ei3 椛 稜真 君、Ei3 鈴木 崇矢 君、Ei3 弓桁 陽太 君が、本校を代表して発表してくれました。代表ポスター発表では「イチゴ苗は回して育てられるのか-回転栽培による栽培効果と実用性の検証-」について、Ei3 鈴木 珀空 君、Ei3 岡本 悠馬 君が、本校を代表して発表してくれました。
参加した生徒は、他校の生徒との対話を通じて、自分の学び(研究)をアップデートするきっかけをつかめたように思います。
HAMAKO イノベーション Lab Section2 「探求基礎①」
課研開発(HAMAKO イノベーション Lab)のSection2を6月30日(火)に行いました。
Section2の目標は「探究(課題研究)の基本的な考えを理解し、探究テーマを設定する」です。
「HAMAKOイノベーションLab」は、生徒の未来を切り拓く大切な時間です。「HAMAKOイノベーションLab」は、これまでの「正解を教わる」授業とは全く違い、生徒が主役となり、主体性をもって取り組む授業になります。身の回りの疑問から「問い」を見つけ出し、自分たちの手で答えを探していく時間です。生徒の好奇心が、社会を変えていく原動力になります。そのような時間が「HAMAKOイノベーションLab」です。
今日は探究テーマを設定する方法、自分だけのオリジナルの探究テーマを見つけるための講義が行われました。生徒の「なぜ?」という素朴な疑問がテーマ設定の始まりです。生徒の好奇心こそが、新しい発見や社会を変える原動力になります。
HAMAKO イノベーション Lab Section1 「外部講師による講和」
課研開発(HAMAKO イノベーション Lab)のSection1を5月25日(月)に行いました。
Section1の目標は「探究・課題研究の意義を理解しよう」です。
本日の講演タイトルは『浜工生のための探究活動入門~問いの立て方と研究の進め方~』で、講師は本校の卒業生でもある、静岡大学 情報学部 准教授 遠山 紗矢香 先生にお願いしました。
遠山先生は認知科学・教育工学・情報教育を専門とし、学習者がどのように考え、対話や協働を通して学びを深めていくのかについて研究・実践を行っていて、特にプログラミング教育やPBL を題材に、学習者の思考や認知の変化を分析する研究を行っています。知識・技能の習得にとどまらず、学習者が自ら問いを立て、他者と協働しながら探究を深めていく学びを重視しており、協調学習の質を高めるための指導方法や教材設計についても研究を進め、学校教育や高等教育の現場への還元を意識した実践的な研究を発信しています。
令和7年度SSH海外研修報告~マレーシア
令和8年2月2日(月)~2月7日(土)4泊6日
本校では、平成25年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けて以来、生徒の国際感覚を養う機会として海外研修を実施してきました。令和7年度の研修では、マレーシア(マラッカおよびクアラルンプール)を訪問し、生徒たちは国内で行ってきた研究内容をさらに発展させるための活動に取り組みました。
滞在1日目は、マラッカでの活動を行いました。マラッカはクアラルンプールの南に位置し、古い時代のマレーシアの面影を感じることができる街です。ポルトガル、オランダ、イギリスなどによる植民地支配の歴史があり、建造物にも各時代の特色が色濃く残されていました。
建物や建材について研究している生徒は、「マレーシア建築博物館」や「マラッカ・スルタン・パレス(王宮博物館)」などの見学を通して、熱帯雨林気候と建築との関係、時代背景、建築様式などについて興味深く調査していました。また、オランダ統治時代の街並みを今に伝えるオランダ広場やセントポール教会なども見学しました。
送電関係を研究している生徒は、街中にある電柱や送電線、配電盤などを観察し、日本との違いを記録していました。その後も、市内散策やバス移動の途中など、さまざまな場面で、電気設備を継続的に観察し、マレーシアの電力事情について調査を進めていました。
滞在2日目はクアラルンプールへ移動し、日系企業である「ローランド マニュファクチュアリング マレーシア社」を訪問して工場見学を行いました。日系企業が海外の環境にどのように適応し、現地で製品を生産しているのかを知る貴重な機会となりました。現地エンジニアによる説明は英語で行われ、生徒たちは集中して説明を聞き、英語学習の重要性を実感していました。また、多国籍・多宗教の従業員に対応した企業の取り組みに触れたことも、生徒たちがグローバルな視点を養ううえで良い刺激となりました。
滞在3日目は、マレーシア工科大学(UTM)内にあるマレーシア日本国際工科院(MJIIT)を訪問しました。MJIITは、「マレーシアにおいて日本型の工学教育を行う学術機関」としてマレーシア政府によって設立され、多くの日本の国立大学が参画しています。
大学では、マレーシア建築に関する講義や、音・音響・波動に関する講義を受講しました。講義は英語で行われたため、生徒たちはここでも集中して聞き取ろうとする姿勢を見せていました。
音響や遮音に関する研究を行っている生徒は、講義内容をある程度理解できたようで、今後の研究の基礎として活用できる貴重な学びとなりました。
また、マレーシア建築に関する講義の後には、フィールドワークとして市内散策を行いました。「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」や「ムルデカ広場」などを見学しながら、現地教員による英語での説明を受け、マレーシア建築への理解を深めていました。
滞在4日目、最終日は、「マレーシアの秋葉原」とも呼ばれる電気街、PUDU地区のパサール通りも見学し、現地の街の雰囲気を体験しました。
この他にも、マレーシアには中華系住民も多く、中華系の寺院も数多く存在しており、多民族・多宗教国家であるマレーシアを体感する貴重な機会となりました。
今回の研修を通して、生徒たちは日本では得ることのできない貴重な経験を積むことができました。これからの時代において、グローバルな視点や考え方は、卒業後の進路選択に役立つだけでなく、国際社会で活躍するための大きな力になると考えられます。今回の経験を今後の学習や研究活動に生かし、より充実した高校生活につなげていってほしいと思います。
研修報告書
令和6年度SSH海外研修~台湾
令和7年2月11日(火)~令和7年2月15日(土)(4泊5日)
本校では、SSH海外研修として、毎年各自で研究を行い、そのテーマに沿って現地で研修を行ってきます。第Ⅲ期目の目標でもある学科の枠を超えて一緒に台湾研修に参加することにより、異なる学年や学科の生徒との研究交流を行うことを期待しています。今年は、2年生5人、1年生5人がSSH台湾研修に参加しました。
1日目
新竹科学園区(新竹サイエンスパーク)
台湾のシリコンバレーとして様々な企業が集まっている新竹科学園区で研修を行いました。
2日目
921地震教育園区
この場所は、1999年9月21日に発生した、「921台湾地震」による被害を受けた建物を、当時と変わらないまま保存している施設です。震災遺構で施設研修を行い、地震の影響と耐震構造の在り方について現地調査を行い、耐震(免振)構造について生徒研究を行いました。
沙鹿工業高級中等学校訪問
台湾台中市にある本校の姉妹校である台中市立沙鹿工業高級中等学校を訪問しました。英語で学校紹介を行い、現地の学生の英語の授業に参加しました。施設見学では、最先端の産業ロボットなどが実際に稼働しているのを見学することができました。化学の授業では、姉妹校の学生と一緒にビール型キャンドルを作る実験を体験しました。交流の中で、姉妹校が環境教育に力を入れていて、ゴミ削減の取組みを行っていることを知りました。
3日目 企業訪問
朝陽電装股份有限公司・台湾山葉機車股份有限公司
地元企業の朝日電送株式会社の現地法人、朝陽電装股份有限公司新竹工場と、地元企業のヤマハ発動機株式会社の現地法人、台湾山葉機車工業股份有限公司新竹工場を訪問しました。工場見学を通じて国内工場との相違点を知り、生産工程や工場管理について理解を深めました。また、現地従業員との交流では、海外勤務などに関することや、生徒研究テーマに関することなどの意見交換を行いました。
海外赴任に求められる資質では、英語が重要なのはもちろんですが、相手を理解しようとするコミュニケーション能力が一番大切とのことでした。また、積極的に物事に取り組み、ポジティブに考える力も大切というお話しを聞くことができました。
4日目
台北101
耐震(免振)構造の生徒研究の一環として、台湾を代表する超高層建築である台北101の制震技術について、建物の上部に設けられた実際の装置を調査し、地震に対応する台湾の先端技術の取り組みを学びました。
生徒研究テーマの一部
「揺れを超え、明日へ。~台湾と日本の住宅の耐震性~」
台湾と日本の住宅の建築様式の違いについて、耐震性の観点から研究
「光害への対策」
街灯の光がどのくらいの範囲に届くのが、機能性と環境への配慮を考えた際に有効か調べ、環境に優しく、省エネになるライトを研究
「エネルギーの変換効率」
風力発電の羽の形状の違いによる発電量の違いを測定し、羽の形状について研究
「色と世界」
色と国の関係について理解を深め、台湾と日本を比較し、目的や対象にあったデザインを提案
「キノコの分解作用について」
キノコで家庭ゴミを再利用し、ゴミの削減と再生可能エネルギーによる循環型社会の実現について研究
「ミルワームと環境保全」
プラスチックを分解するといわれているミルワームを利用して、環境に負担をかけずに、プラごみを処分する方法を研究
SSH浜工ラボ【基礎】「立体を平面上に再現する」
今年度からSSH3期目(1期=5年間)がはじまりました。
SSHは、文科省が全国で先進的な理数教育に取り組んでいる約200校を指定して、これから新しい理数教育の研究開発をするものです。
浜工の3期目の目玉の一つが「浜工ラボ」。
浜工は言わずと知れた工業高校。
SSHでは純粋に工業高校と呼ばれる学校は、浜工と京都工学院だけ。
あとは各地区を代表する進学校(普通高校)ばかり。
浜工ラボでは、普通高校にはない工業高校ならではの特色を活かした取組です。
浜工には8つの学科があり、それぞれに専門的な機材がそろっています。
そして、それを指導する教員、それを使いこなす生徒がいます。
他校にはない人材、機材を活用した研究交流を進めようというのが「浜工ラボ」なのです。
その第1弾として、「浜工ラボ基礎編」を実施しました。
この基礎編では、浜工8つの学科で取り組まれている基本的な学習内容をもとに、中学生へ自由研究の場を提供しようという取組です。
まずは、「立体を平面上に再現する」と題して実施した情報技術科での浜工ラボ基礎編を紹介します。
簡単に言えば、コンピュータグラフィックスです。
空間に存在する物体(立体)をコンピュータの画面上(平面上)に描きます。
実際に写真を撮ったようなコンピュータグラフィックをゲームなどでよく見かけますが、そんなレベルの高いことはやりません。
「ワイヤフレーム」という、物体の頂点を針金で結んで描いた図形をコンピュータの描きます。
これを実現するには、中学校で学ぶ「三角形の相似」の知識が必須。
学んだ知識を、テストの問題を解くために使うだけでなく、現実の社会の中で活用することを中学生に学んでもらい、夏休みの自由研究とします。
また、指導する浜工生は専門知識の価値を再認識していくことが、この浜工ラボ基礎編のねらいです。
SSH全国発表会(神戸) 結果発表
SSH全国発表会の3日目は、代表校による全体発表と表彰式でした。
ポスター発表賞や奨励賞など様々な賞がありましたが、残念ながら浜工はいずれの賞も獲得するには至りませんでした。
開発したアプリケーションの実用性を高めることに集中した結果、その後の検証まで手が回らなかったことが敗因です。
教育系の研究なので、検証の機会(授業を行う場所、人、日程)を確保することが生徒だけでは難しく、渡航から半年の中で全て盛り込むことができませんでした。
ただ、これはどちらかというと指導教員の力不足で、生徒たちは限られた日程の中で最善を尽くしたと思います。
全国の名だたる優秀な学校が集う地に来ることができたことは、良い経験になりました。
次の活動はお世話になっている静岡大学主催の研究発表会の予定です。
それまでになんとか検証のためのデータ収集を行いたいと思います。あと少し、SSH指定校の名に恥じない活動ができるよう、努力していきます。
SSH全国発表会(神戸)
SSH海外研修班の活動もいよいよ大詰め。
現在、生徒たちは8/6(火)~8(木)にかけて実施されている、SSH指定校が集う全国発表会にてポスター発表を行っています。
SSH指定校として日々研鑽を積んでいる全国200校が集まる大会だけあって、非常に興味深く熱量の感じられるポスターばかりです。
本校は、先日行ったプログラミング教室の内容を盛り込んだ発表を行いました。
もちろん、生徒たちが開発したプログラミング教育支援アプリケーション「Uuring」に関しても、実際に会場に展示し、来場者の方々に試用して頂きました。
生徒同士の質疑応答も活発に行われており、非常に良い経験ができています。
本日7日の発表が評価されたわずかな学校だけが、明日行われる代表校によるライブ配信発表に進むことになります。
全国を見渡しても工業高校のSSH指定経験校はたった数校のみ。その中でも第3期まで進んでいるのはおそらく浜工のみです。
その誇りと責任感をもって、精一杯この1日を過ごしていきたいと思います。
SSH海外研修メンバーによる中学生向けプログラミング教室
昨年度に引き続き、SSH海外研修メンバーによる中学生向けプログラミング教室を開催しました。(昨年度の様子はこちら←)
今年度は研究活動として開発を進めているプログラミング教育支援アプリケーション「Uuring」を用いて授業を行うことができました。
このアプリケーションはエストニアに渡航して学んだことを盛り込んでいます。
プログラミングを学びたい人が誰でも、いつでも取り組めるようにWebアプリケーションをとして開発し、問題の採点もプログラムで自動化。
教員や保護者からは生徒の学習状況を参照できるようにすることで、業務の円滑化と家庭からの教育活動への寄与を促すようにしています。
昨年度は6時間かけて実施した内容を4時間にまとめることができ、なによりも参加してくれた中学生が開発したアプリケーションを楽しそうに使ってくれたことが自信に繋がりました。
引率の中学校の技術の先生にも、同じアプリケーションを使いながら、教員用アカウントで参加した生徒さんの学習状況も確認する流れも体験して頂きました。
ここで得られたフィードバックを基にして、更なる改良を進めていきます。
参加して頂いた中学生の皆様、ありがとうございました。
海外研修参加メンバーが静岡大学の野口先生よりご指導頂きました
アプリケーションの開発も進んできたところで、静岡大学情報学部の野口准教授から再びご指導を頂きました。
研究について助言を頂くのは今回で3回目になります。
今回は開発したアプリケーションについて、具体的なアドバイスを頂くことができました。
実装することに意識が向き過ぎてしまい、エストニアを訪れて学んだことを反映しきれていない点をご指摘頂きました。
お忙しい中のご指導、ありがとうございました。
この後の予定としては、研究発表への参加が7月・8月・11月、開発したアプリケーションの実証実験を7月に実施していきます。
SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール) 3期目内定!
文部科学省より2024年度のSSH指定校が発表され、無事本校も内定を頂くことができました(指定校の一覧はこちら←)。
これで本校はSSH指定校として3期目を迎えることになりました。
工業高校で指定を受けているのは本校を含め全国でたったの2校だけです。
これまでの取組を改善し、より発展させることができるよう、これからも研究を進めていきます。
海外研修報告会
海外研修班が全校に向けて、報告会を行いました。
発表内容は、エストニア渡航と開発したプログラム教育支援アプリケーション「Uuring」についてです。
(海外研修に関する記事は→こちら)
学校の代表として渡航し、経験できたこと・そこから自分たちが学科の特色を活かして生み出したものをそれぞれしっかりと伝えることができました。
開発したアプリケーションはこれからも改良を重ね、8月には中学生向けプログラミング教室を開いて実践を行っていく予定です。併せて、研究発表にも積極的に参加し、様々な意見を取り入れていきたいと思います。
また、本研修を支えてくださった日本・エストニア友好協会主催のエストニア文化セミナーにおいても、同様の内容をオンラインで発表させて頂きます。
どなたでも無料で参加できますので、ご興味のある方は下記URLから申し込みの上、是非ご参加ください。
(https://peatix.com/event/3886095)
2月21日建築科2年生歴史総合にてクロスカリキュラムによる校内公開授業を行いました
本日建築科2年生にて、担任工藤教諭による歴史総合にてクロスカリキュラムによる校内公開授業が行われました。
戦時中の日本であった建物疎開を建築を学ぶ生徒に専門知識と歴史を融合させた内容です。
海外研修6~7日目(帰国)
日の出が遅く、日の入りが早いサイクルにも慣れてきた最終日。
名残惜しく感じつつも、ついに出国です。最後に通訳を務めてくださったエリ・フェルドベルグさんとのお別れをして、タリン空港から出発しました。
行きと同じく、ヘルシンキ空港で乗り換えをして羽田空港まで13時間のフライトになります。
行きは教員が先導しましたが、帰りは生徒達に移動や出国審査などを通過する時間管理等を任せてみました。全員初の海外ということでしたが、一度経験してしまえば、もう慣れたものです。出発から丸1日かかる大移動でしたが、大きなトラブルもなく無事に浜松駅に到着しました。
最後は出迎えに来てくれたクラスメイトとパシャリ。
本研修は、本当に多くの方々の協力があって、実施することができました。
記事には直接ご登場されていませんが、元Clevon社員の矢野翔様、タルトゥ大学のEva Liias様におかれましては、各訪問先への日程調整にお力添え頂き、新進気鋭の企業への見学と、欧州トップクラスの大学への訪問を実現することができました。誠に、ありがとうございました。
また、出発直前に起こった現地の教員のストライキによって訪問先の変更を余儀なくされ途方に暮れていたところ、これ以上ない助け舟を出して頂いたタルトゥ大学勤務、ヤーン・ポスカ高校講師の宮野恵理様には、心からの感謝を申し上げます。お陰様で、研修の骨子が歪むことを防ぐどころか、生徒達にとって最高の1日を過ごすことができました。
最後に、日本エストニア友好協会の荒井秀子様には本研修の実施が決定してからの約1年間、日程の立案や訪問先の選定において、多大なご支援を頂きました。荒井様のご尽力なしには本研修は成立し得ないものでした。本当にありがとうございました。
保護者の皆様におかれましても、本研修の参加に際して快く背中を押して頂き、ありがとうございました。
浜工生の代表として本研修に参加できたことに感謝し、得た学びを学校に還元しながら深めていきたいと思います。
海外研修5日目(インタビュー、大使館訪問)
旧市街の街並みも、何度か歩くうちにどこにどんな建物があるか、ぼんやりと覚えてきた5日目。
まずはタルトゥ大学の学生であるオスカルさんにインタビューをしました。
内容は、生徒達が開発するアプリケーションについてや、エストニアで活用されている教育支援システム(eKoolやstuudiumなど)についてです。
日本の文化が好きなオスカルさんは、日本語を学び始めて2年目ということで、ヤーン・ポスカ高校の時と同様、お互い日本語と英語で頑張ってコミュニケーションを取りました。
また、オスカルさんだけでなく、現地に住んで貿易会社を経営する倉橋さんをはじめ、様々な方から学びを得ることができました。
3月の研究発表までに、海外研修で得た学びをもとにしたプロトタイプを完成させ、来年度の8月に実施するプログラミング教室に向けて改良を進めていきます。
本研修の最後となる訪問先は、在エストニア日本大使館。
日本の緑茶を飲みながら、松村大使に本研修の報告をしました。久しぶりに飲んだ緑茶に懐かしさを感じつつも、エストニアで感じた魅力について話をしました。小国ながらも美しい街並みが残り、素晴らしいIT基盤を土台にして多くのスタートアップ企業が生まれるエストニアは本当に興味深い国でした。生徒達もまたエストニアに必ず来たいとのことでした。
お忙しい中の対応、ありがとうございました。
これで全日程が無事終了しました。あとは帰国するのみです。
海外研修4日目②(ヤーン・ポスカ高校)
タルトゥ大学での研修が終わったら、そのままの足でヤーン・ポスカ高校に訪問しました。
まずは第3外国語として日本語を学ぶクラスに行き、現地の学生と交流をしました。
「エストニア人と日本人の気質は似ている」と聞いていましたがまさしくその通りで、真面目でシャイな学生も多かったのですが、とても暖かく迎え入れてくれました。グループワークが終わる頃にはすっかり打ち解けて、記念撮影をするグループも。
ここまでは現地の企業や大学など、多少の緊張感を持ちながら英語を話す場面が多かったのですが、今回はわいわいがやがやと楽しみながら実践的な経験を積むことができました。最後はみんなで一緒に「さんぽ」を歌ってお別れ。
異なる文化の同世代との交流は、お互いにとっていい刺激になったようです。生徒達も本当に良い表情をしていました。ヤーン・ポスカ高校の日本語クラスの皆さん、ありがとうございました。
次に、サイバーセキュリティの授業の見学に行きました。
現地の学生の発表も聞かせてもらいましたが、データベース等を活用した内容になっており、工業高校生から見ても非常にレベルの高い授業でした。
そのままの流れで、開発するアプリケーションについての研究発表をさせて頂きました。質疑応答では、日本では似たような既存のアプリケーションはないのか、等の質問がありました。ここまでの研修で、日常会話ならば英語でなんとかなると手ごたえを感じていた生徒達でしたが、英語での質疑応答はまだまだ難しいようでした。
そして、その発表を聞いた別の情報関係の先生が、まさしくつい先ほど説明を聞いた、タルトゥ大学で開発されたプログラミング学習の支援ソフトを活用しているとのことで、急遽お話を聞かせて頂けることになりました。
最後に校内をぐるっと案内して頂きました。見学して感じた日本の学校との違いは、普通高校でありながらも専門高校のような学びが可能だという点です。
化学室や生物室等の専門教室(STEM専用の部屋もありました)が充実しており、放課後に残って課題に取り組む生徒たちを教員が自分の仕事をしながらサポートしていました。実際に訪問した生徒達は、サイバーセキュリティの授業が実施されていたこともあってヤーンポスカ高校が実業高校であると勘違いしていたほどです。部活動のような課外活動はあまりないとのことでしたが、教育先進国である北欧の豊かな学びが、そこにはありました。
余談ですが、机の形にも工夫を感じました。グループワーク時に柔軟に机同士を接続させることができ、かつ日本の四角形の机よりも作業スペースを確保しやすい形をしています。生徒が自分の端末を持つようになってからというものの、学校の机の狭さには日々頭を悩ませていたので、日本に持ち帰りたいぐらいでした。
4日目は2日分の日程を詰め込んだので不安はありましたが、特に高校での経験が印象深かったようで、帰りの車の中ではその話題で持ち切りでした(その後すぐに爆睡していましたが)。次は研修としては最終日、開発するアプリケーションに関するインタビューと大使館訪問です。
海外旅行4日目①(タルトゥ大学)
本研修の山場となった4日目は、2日分の日程を詰め込んだハードな1日となりました。
まずはタルトゥ大学へ行き、本館のツアー見学。
ヨーロッパ中から優秀な学生が集まる歴史ある大学なだけあって、本館の見学だけでも非常に興味深い話を沢山聞くことができました。
何世紀か前まで使われた独房(悪い行いをした学生を収容していたようです)まで現存していました。
その後、いよいよタルトゥ大学の情報学部へ移動。
タルトゥ大学はキャンパスが街に点在して溶け込んでいるので、車で10分ほどかかりました。
タルトゥ大学の情報学部は、もはや大学という枠を出て、産学連携をまさしく体現した存在となっています。
上から見ると三角形に見える荘厳なキャンパスは、大学キャンパス・企業・大学と企業の融合スペースの三つの建物で形成され、それゆえに情報学部はデルタと呼ばれています。
ハードウェア・ソフトウェアのどちらを学ぶにも充実した設備が準備されており、VR等の新しい技術に関しても専用の設備がありました。
冬季休暇中だったので残念ながら学生はあまりいませんでしたが、ワーキングスペースでは何人かが作業をしており、大学特有のゆったりとした時間の流れを少しだけ味わうことができました。
次に情報の教育法が専門の先生から講義をして頂きました。
優秀なタルトゥ大学の学生でも、プログラミングに関しては初学者で入学してくることも珍しくありません。そういった生徒達に対して効率よく学習を進めてもらうためのツールを大学で開発したということでした。
解答の傾向を分析し出題を変えたり、採点を自動化したりする機能も実装されており、生徒が開発を目指すアプリケーションにも是非取り入れたい考え方を多く学ばせて頂きました。
最後に生徒達が研究発表を行い、開発を目指すアプリケーションについて意見を頂きました。英語での発表も練習はしてきていましたが、実践としては初。大変良い経験になりました。
質疑応答では教材として選択したプログラミング言語についての言及がありました。
今回の訪問で、欧州最高レベルの大学がどのようにして情報分野を学び、学ばせているかを知る貴重な経験ができました。
タルトゥ大学の皆様、ありがとうございました。
4日目②、ヤーン・ポスカ高校への訪問に続きます。
海外研修3日目(Clevon Academy)
3日目は、自律配送ロボットを開発しているClevon社(Clevon Academy)を訪問しました。
(→公式HP)
引用:Clevonプレスリリース
今、物流業界で喫緊の課題となっているのが、「ラストワンマイル(最終拠点からユーザに届くまでの最後の区間)でいかに効率を上げ、人件費を抑えるか」ということです。世界中でネット通販サービスが急激な発達を見せており、物流業界には大きな負担がかかっています。特に、ラストワンマイルは距離こそ短いものの、再配達によって配送効率が低下してしまう等、改善の余地があるのがこの区間だと言えます。
Clevon社はそんなラストワンマイル問題を解決すべく、自律配送ロボットの開発を行い、世界中にシェアを広げつつあるエストニア発の新進気鋭の企業です。アメリカにも研究拠点を新たに置き、日本の河野大臣も視察に訪れました(→視察の様子)。
はじめにClevon社が開発したロボットの紹介を聞きました。自立配送ロボットだけでなく、Amazonの受け取りスポットのような商品を自動的にピックアップするようなロボットについても説明がありました(会社内は基本的に撮影禁止だったため、文章での説明となります)。
また、Clevon社はエンジニアの育成にも力を入れており、Clevon Academyではカリキュラムや施設の紹介もして頂きました。日本でもAcademy事業は展開する予定だという嬉しいニュースも聞くことができました(→関連記事)。
質疑応答では自分たちのアプリケーションの開発の一助になるお話も聞くことができました。
最後に、なんと自律配送ロボットの操縦も体験することもできました。オペレーションルームに入って自動で移動するロボットのカメラを見ながら、必要に応じて命令を送ります。その間、他のメンバーは外に出てロボットの様子を観察しました。今回は1台でしたが、一人で10台制御すれば、9人分の人件費を削減することができます。
マーケティング担当の方からもお話を聞くことができ、特にハードウェア関連を部活動で学ぶ生徒達には非常に良い経験になったようです。
そして何よりも、自社のロボットを紹介する技術者の方々の表情は本当に生き生きとしたもので、自らが携わった開発が未来を創り、人々の生活を豊かにすることに喜びを感じていることがこちらにも伝わってきました。技術者として、自分の仕事に誇りが持てるよう精進したいという想いが一層強まるきっかけになったように感じます。
Clevon社(Clevon Academy)の方々、お忙しい中の対応、誠にありがとうございました。