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令和7年度SSH海外研修報告~マレーシア

令和8年2月2日(月)~2月7日(土)4泊6日 

本校では、平成25年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けて以来、生徒の国際感覚を養う機会として海外研修を実施してきました。令和7年度の研修では、マレーシア(マラッカおよびクアラルンプール)を訪問し、生徒たちは国内で行ってきた研究内容をさらに発展させるための活動に取り組みました。

 滞在1日目は、マラッカでの活動を行いました。マラッカはクアラルンプールの南に位置し、古い時代のマレーシアの面影を感じることができる街です。ポルトガル、オランダ、イギリスなどによる植民地支配の歴史があり、建造物にも各時代の特色が色濃く残されていました。

 建物や建材について研究している生徒は、「マレーシア建築博物館」や「マラッカ・スルタン・パレス(王宮博物館)」などの見学を通して、熱帯雨林気候と建築との関係、時代背景、建築様式などについて興味深く調査していました。また、オランダ統治時代の街並みを今に伝えるオランダ広場やセントポール教会なども見学しました。

 送電関係を研究している生徒は、街中にある電柱や送電線、配電盤などを観察し、日本との違いを記録していました。その後も、市内散策やバス移動の途中など、さまざまな場面で、電気設備を継続的に観察し、マレーシアの電力事情について調査を進めていました。

マレーシア建築博物館マラッカ・スルタン・パレス(王宮博物館)

オランダ広場建築物にある電気設備

 滞在2日目はクアラルンプールへ移動し、日系企業である「ローランド マニュファクチュアリング マレーシア社」を訪問して工場見学を行いました。日系企業が海外の環境にどのように適応し、現地で製品を生産しているのかを知る貴重な機会となりました。現地エンジニアによる説明は英語で行われ、生徒たちは集中して説明を聞き、英語学習の重要性を実感していました。また、多国籍・多宗教の従業員に対応した企業の取り組みに触れたことも、生徒たちがグローバルな視点を養ううえで良い刺激となりました。

現地エンジニアの説明①現地エンジニアの説明②

社員の皆さんとのディスカッション集合写真

 滞在3日目は、マレーシア工科大学(UTM)内にあるマレーシア日本国際工科院(MJIIT)を訪問しました。MJIITは、「マレーシアにおいて日本型の工学教育を行う学術機関」としてマレーシア政府によって設立され、多くの日本の国立大学が参画しています。

 大学では、マレーシア建築に関する講義や、音・音響・波動に関する講義を受講しました。講義は英語で行われたため、生徒たちはここでも集中して聞き取ろうとする姿勢を見せていました。

 音響や遮音に関する研究を行っている生徒は、講義内容をある程度理解できたようで、今後の研究の基礎として活用できる貴重な学びとなりました。

 また、マレーシア建築に関する講義の後には、フィールドワークとして市内散策を行いました。「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」や「ムルデカ広場」などを見学しながら、現地教員による英語での説明を受け、マレーシア建築への理解を深めていました。

マレーシア日本国際工科院(MJIIT)講義風景①

講義風景②フィールドワーク①

フィールドワーク②スルタン・アブドゥル・サマド・ビル

集合写真集合写真②

  滞在4日目、最終日は、「マレーシアの秋葉原」とも呼ばれる電気街、PUDU地区のパサール通りも見学し、現地の街の雰囲気を体験しました。

 この他にも、マレーシアには中華系住民も多く、中華系の寺院も数多く存在しており、多民族・多宗教国家であるマレーシアを体感する貴重な機会となりました。

PUDU地区のパサール通り

 今回の研修を通して、生徒たちは日本では得ることのできない貴重な経験を積むことができました。これからの時代において、グローバルな視点や考え方は、卒業後の進路選択に役立つだけでなく、国際社会で活躍するための大きな力になると考えられます。今回の経験を今後の学習や研究活動に生かし、より充実した高校生活につなげていってほしいと思います。