情報技術科
【快挙】応用情報技術者試験(AP)2名合格!
IPA主催の国家資格・応用情報技術者試験に情報技術科の2名が合格者しました。なんとふたりとも2年生での合格です。過去にも2年生での合格者は出ていますが、2名合格は快挙です。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html)
寺田藍丸(情報技術科2年・情報処理部)
長倉啓哉(情報技術科2年・情報処理部)
応用技術者試験(AP)は、基本情報技術者試験(FE)のワンランク上の国家資格です。
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、社会人が受験しても、合格率は全体で平均して25%前後。
そしてその合格者達がチャレンジをしても、これもまた25%前後しか合格できない非常に狭き門なのがこの応用情報技術者試験です。
【SSH】高校生探究・情報コンテスト in テクノフェスタ
昨年度に引き続き、静岡大学情報学部が主催する高校生探究・情報コンテストに参加し、海外研修班の生徒達がポスター発表を行いました。
(コンテストの公式ページはこちら←)
(海外研修班のこれまでの活動についてはこちら←)
本コンテストは各高校の探究活動の取り組みについて、互いに発表・質問・コメントする機会として、静岡大学の学校祭「テクノフェスタ」の中で開催されました。一般の来場者の方を含めた交流の場として、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
結果として、本研究発表は挑戦的なテーマに果敢に取り組んだ研究に送られる「挑戦的課題チャレンジ賞」を受賞することができました。
また、今回の発表を担当した内田君と本田君の両名が、議論を活発に行った生徒に送られる「ベストレビューア賞」も併せて受賞しました。
(受賞一覧はこちら←)
これをもって、2023年度実施の海外研修班の活動は全て終了となります。
準備から含めると約2年、エストニアへの渡航だけでなく、アプリケーション開発、プログラミング教室、研究発表と、様々な経験をすることができました。
学校内外問わず、数えきれないほどの方々にご支援頂き、ここまで来ることができました。誠にありがとうございました。
是非ここで得た学びを後の人生に活かし、情報分野の専門性をもって世の中の変革に貢献できるような人間に成長して欲しいと思います。
基本情報技術者試験 合格!
IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から追加で3名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html)
青山 陽平(情報技術科3年・囲碁・将棋部)
小林昊一郎(情報技術科3年・情報処理部)
坂上 綴(情報技術科3年・男子バレーボール部)
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。
受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して25%前後。試験方式が変更されて以来合格率は上がっていますが、それでも高校生が取得するにはそれなりの準備が求められます。
就職試験前の最後のチャンスでしたが、粘り強く挑戦を続けた青山君、情報処理部の全国大会と並行して試験対策を進めた小林君、インターハイ閉幕後に効率良く学習を積み上げた坂上君が、合格を勝ち取ることができました。
現在の3年生の基本情報技術者試験の合格者は15名、応用情報技術者試験の合格者は2名です。
情報技術科は他学科とは異なり、「資格がないと特定の職種につくことができない」ということがあまりないので、資格試験対策は各自の裁量に任せています。
ただ、課題や部活動に向き合った上で、自分の成長のために「プラスα」ができる時間を捻出し、日々の積み重ねで目標を達成する経験を積むことは将来必ず大きな力となります。
それぞれの進路に向けて、いよいよ佳境です。自信をもって、積み上げてきた努力を伝えられる人間になって欲しいと思います。
応用情報技術者試験・基本情報技術者試験 合格!
IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から3名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html)
青木 勇弥(情報技術科3年・バスケットボール部)
谷藤 颯斗(情報技術科3年・情報処理部)
田畑 礼凰(情報技術科3年・情報処理部)
また、基本情報技術者試験よりも更にワンランク上の国家資格である、応用情報技術者試験にも1名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html)
内田 侑希(情報技術科3年・情報処理部)
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。
受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して25%前後。試験方式が変更されて以来合格率は上がっていますが、それでも高校生が取得するにはそれなりの準備が求められます。
特に、青木君に関しては夏まで運動部として練習に励み、引退後の短期間の対策で見事、高得点での1発合格を決めました。
応用情報技術者試験はより難易度の高い試験で、基本情報技術者試験の合格者達が挑み、再び合格率約25%のふるいにかけられます。
日々の課題や部活動に取り組みながら合格するのは非常に難しい試験ですが、情報処理部部長の内田君が合格しました。
SSHの活動で行っていたアプリケーション開発との両立は難しかったと思いますが、見事、一発での合格となりました。
これで3年生の基本情報技術者試験の合格者は15名、応用情報技術者試験の合格者は2名となりました(合格証書がまだ届いていない生徒については、随時更新します)。
それぞれの進路に向けて、いよいよ佳境です。自信をもって、積み上げてきた努力を伝えられる人間になって欲しいと思います。
SSH全国発表会(神戸) 結果発表
SSH全国発表会の3日目は、代表校による全体発表と表彰式でした。
ポスター発表賞や奨励賞など様々な賞がありましたが、残念ながら浜工はいずれの賞も獲得するには至りませんでした。
開発したアプリケーションの実用性を高めることに集中した結果、その後の検証まで手が回らなかったことが敗因です。
教育系の研究なので、検証の機会(授業を行う場所、人、日程)を確保することが生徒だけでは難しく、渡航から半年の中で全て盛り込むことができませんでした。
ただ、これはどちらかというと指導教員の力不足で、生徒たちは限られた日程の中で最善を尽くしたと思います。
全国の名だたる優秀な学校が集う地に来ることができたことは、良い経験になりました。
次の活動はお世話になっている静岡大学主催の研究発表会の予定です。
それまでになんとか検証のためのデータ収集を行いたいと思います。あと少し、SSH指定校の名に恥じない活動ができるよう、努力していきます。
SSH全国発表会(神戸)
SSH海外研修班の活動もいよいよ大詰め。
現在、生徒たちは8/6(火)~8(木)にかけて実施されている、SSH指定校が集う全国発表会にてポスター発表を行っています。
SSH指定校として日々研鑽を積んでいる全国200校が集まる大会だけあって、非常に興味深く熱量の感じられるポスターばかりです。
本校は、先日行ったプログラミング教室の内容を盛り込んだ発表を行いました。
もちろん、生徒たちが開発したプログラミング教育支援アプリケーション「Uuring」に関しても、実際に会場に展示し、来場者の方々に試用して頂きました。
生徒同士の質疑応答も活発に行われており、非常に良い経験ができています。
本日7日の発表が評価されたわずかな学校だけが、明日行われる代表校によるライブ配信発表に進むことになります。
全国を見渡しても工業高校のSSH指定経験校はたった数校のみ。その中でも第3期まで進んでいるのはおそらく浜工のみです。
その誇りと責任感をもって、精一杯この1日を過ごしていきたいと思います。
SSH海外研修メンバーによる中学生向けプログラミング教室
昨年度に引き続き、SSH海外研修メンバーによる中学生向けプログラミング教室を開催しました。(昨年度の様子はこちら←)
今年度は研究活動として開発を進めているプログラミング教育支援アプリケーション「Uuring」を用いて授業を行うことができました。
このアプリケーションはエストニアに渡航して学んだことを盛り込んでいます。
プログラミングを学びたい人が誰でも、いつでも取り組めるようにWebアプリケーションをとして開発し、問題の採点もプログラムで自動化。
教員や保護者からは生徒の学習状況を参照できるようにすることで、業務の円滑化と家庭からの教育活動への寄与を促すようにしています。
昨年度は6時間かけて実施した内容を4時間にまとめることができ、なによりも参加してくれた中学生が開発したアプリケーションを楽しそうに使ってくれたことが自信に繋がりました。
引率の中学校の技術の先生にも、同じアプリケーションを使いながら、教員用アカウントで参加した生徒さんの学習状況も確認する流れも体験して頂きました。
ここで得られたフィードバックを基にして、更なる改良を進めていきます。
参加して頂いた中学生の皆様、ありがとうございました。
基本情報技術者試験 1名合格!
IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から1名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html)
寺田 藍丸(情報技術科2年・情報処理部)
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。
受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して30~40%前後。試験方式が変更されて以来合格率は上がっていますが、それでも高校生が取得するにはそれなりの準備が求められます。
今回は情報処理部の2年生エースが、見事一発で合格を決めました(配送トラブルで証書の到着が遅れました。合格したのは1年次です)。
これで3年生の合格者は11名、2年生の合格者は3名となりました(合格証書がまだ届いていない生徒については、随時更新します)。
7月には受験予定の3年生が多数います。どんどん挑戦をして、後輩たちへ良い見本となって欲しいと思います。
基本情報技術者(FE) 7名合格!
IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から7名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html)
太田 善之(情報技術科3年・山岳部)
岡本 侑樹(情報技術科3年・情報処理部)
金原 大空(情報技術科3年・情報処理部)
佐野 克樹(情報技術科3年・情報処理部)
間渕 大貴(情報技術科3年・囲碁将棋部)
長倉 啓哉(情報技術科2年・情報処理部)
橋本 恵(情報技術科2年・情報処理部)
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。
受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して25%前後。試験方式が変更されて以来合格率は上がっていますが、それでも高校生が取得するにはそれなりの準備が求められます。
3年生については情報処理部以外の生徒からも合格者が出始め、2年次に受験して惜しくも不合格だった生徒も、しっかりとリベンジを果たすことができました。
これで3年生の合格者は10名、2年生の合格者は3名となりました(合格証書がまだ届いていない生徒については、随時更新します)。
これから受験予定の生徒も複数人います。どんどん挑戦をして、自分たちで学科全体に良い雰囲気を作り出して欲しいと思います。
企業・大学見学
進路学習の一環として、3年生が企業・大学を見学しました。
今年度は株式会社アイシンの企業内学校であるアイシン学園と、静岡大学浜松キャンパスの情報学部を見学させて頂きました。
アイシンでは企業についての説明を聞いた後、開発品の見学をしました。
その後、学園の授業や寮を見学しました。また、在学中の本校の卒業生からもメッセージを頂きました。
静岡大学ではキャンパスやカリキュラムについて、行動情報学科の李教授と情報科学科の遠山准教授から説明を受けました。
ちなみに、遠山准教授は本校情報技術科の卒業生ということで、総合型選抜ができた経緯等についてもお話頂きました。
大学の施設だけでなく、実際の授業も見せて頂きました。
情報科学実験というWebサーバを実際に扱う講義を見て、受講している学生さんに質問等をしました。
進路について理解が深まっただけでなく、行く先々で浜松工業の先輩方が築き上げてきた信頼と実績を肌で感じることができました。
その期待を裏切ることがないよう、これからも浜工生としての自覚をもって生活していかなければならないと感じました。
株式会社アイシンならびに静岡大学の皆様、お忙しい中ご対応を頂き、ありがとうございました。
【SSH】海外研修参加メンバーが静岡大学の野口先生よりご指導頂きました
アプリケーションの開発も進んできたところで、静岡大学情報学部の野口准教授から再びご指導を頂きました。
研究について助言を頂くのは今回で3回目になります。
今回は開発したアプリケーションについて、具体的なアドバイスを頂くことができました。
実装することに意識が向き過ぎてしまい、エストニアを訪れて学んだことを反映しきれていない点をご指摘頂きました。
お忙しい中のご指導、ありがとうございました。
この後の予定としては、研究発表への参加が7月・8月・11月、開発したアプリケーションの実証実験を7月に実施していきます。
【SSH】海外研修報告会
海外研修班が全校に向けて、報告会を行いました。
発表内容は、エストニア渡航と開発したプログラム教育支援アプリケーション「Uuring」についてです。
(海外研修に関する記事は→こちら)
学校の代表として渡航し、経験できたこと・そこから自分たちが学科の特色を活かして生み出したものをそれぞれしっかりと伝えることができました。
開発したアプリケーションはこれからも改良を重ね、8月には中学生向けプログラミング教室を開いて実践を行っていく予定です。併せて、研究発表にも積極的に参加し、様々な意見を取り入れていきたいと思います。
また、本研修を支えてくださった日本・エストニア友好協会主催のエストニア文化セミナーにおいても、同様の内容をオンラインで発表させて頂きます。
どなたでも無料で参加できますので、ご興味のある方は下記URLから申し込みの上、是非ご参加ください。
(https://peatix.com/event/3886095)
基本情報技術者試験(FE) 1名合格!
IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から1名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html)
叶木 優羽(情報技術科2年・情報処理部)
これで2年生の合格者は3人目となります(過去の合格者の記事はこちら)。
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。
受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して25%前後。試験は午前、午後に分かれ一日がかりで行います。
情報科は機械科をはじめとする他学科とは異なり、「資格がないと特定の職種につくことができない」ということがあまりないので、資格試験対策は各自の裁量に任せています。定期試験や部活動の合間を縫って勉強時間を確保した成果が、見事に実を結びました。
あくまでも本学科の目標は、ハードウェア・ソフトウェアの両分野の基礎的な知識と技術を身に付け、保守点検のしやすい美しく堅実なプログラムを作成できる人材を育成することです。
ただ、自分の成長のために「プラスα」ができる時間を捻出し、日々の積み重ねで目標を達成する経験を積むことは将来必ず大きな力となります。
3月に受験予定の生徒も複数人います。是非合格して後輩に道を示して欲しいと思います。
【SSH】海外研修6~7日目(帰国)
日の出が遅く、日の入りが早いサイクルにも慣れてきた最終日。
名残惜しく感じつつも、ついに出国です。最後に通訳を務めてくださったエリ・フェルドベルグさんとのお別れをして、タリン空港から出発しました。
行きと同じく、ヘルシンキ空港で乗り換えをして羽田空港まで13時間のフライトになります。
行きは教員が先導しましたが、帰りは生徒達に移動や出国審査などを通過する時間管理等を任せてみました。全員初の海外ということでしたが、一度経験してしまえば、もう慣れたものです。出発から丸1日かかる大移動でしたが、大きなトラブルもなく無事に浜松駅に到着しました。
最後は出迎えに来てくれたクラスメイトとパシャリ。
本研修は、本当に多くの方々の協力があって、実施することができました。
記事には直接ご登場されていませんが、元Clevon社員の矢野翔様、タルトゥ大学のEva Liias様におかれましては、各訪問先への日程調整にお力添え頂き、新進気鋭の企業への見学と、欧州トップクラスの大学への訪問を実現することができました。誠に、ありがとうございました。
また、出発直前に起こった現地の教員のストライキによって訪問先の変更を余儀なくされ途方に暮れていたところ、これ以上ない助け舟を出して頂いたタルトゥ大学勤務、ヤーン・ポスカ高校講師の宮野恵理様には、心からの感謝を申し上げます。お陰様で、研修の骨子が歪むことを防ぐどころか、生徒達にとって最高の1日を過ごすことができました。
最後に、日本エストニア友好協会の荒井秀子様には本研修の実施が決定してからの約1年間、日程の立案や訪問先の選定において、多大なご支援を頂きました。荒井様のご尽力なしには本研修は成立し得ないものでした。本当にありがとうございました。
保護者の皆様におかれましても、本研修の参加に際して快く背中を押して頂き、ありがとうございました。
浜工生の代表として本研修に参加できたことに感謝し、得た学びを学校に還元しながら深めていきたいと思います。
【SSH】海外研修5日目(インタビュー、大使館訪問)
旧市街の街並みも、何度か歩くうちにどこにどんな建物があるか、ぼんやりと覚えてきた5日目。
まずはタルトゥ大学の学生であるオスカルさんにインタビューをしました。
内容は、生徒達が開発するアプリケーションについてや、エストニアで活用されている教育支援システム(eKoolやstuudiumなど)についてです。
日本の文化が好きなオスカルさんは、日本語を学び始めて2年目ということで、ヤーン・ポスカ高校の時と同様、お互い日本語と英語で頑張ってコミュニケーションを取りました。
また、オスカルさんだけでなく、現地に住んで貿易会社を経営する倉橋さんをはじめ、様々な方から学びを得ることができました。
3月の研究発表までに、海外研修で得た学びをもとにしたプロトタイプを完成させ、来年度の8月に実施するプログラミング教室に向けて改良を進めていきます。
本研修の最後となる訪問先は、在エストニア日本大使館。
日本の緑茶を飲みながら、松村大使に本研修の報告をしました。久しぶりに飲んだ緑茶に懐かしさを感じつつも、エストニアで感じた魅力について話をしました。小国ながらも美しい街並みが残り、素晴らしいIT基盤を土台にして多くのスタートアップ企業が生まれるエストニアは本当に興味深い国でした。生徒達もまたエストニアに必ず来たいとのことでした。
お忙しい中の対応、ありがとうございました。
これで全日程が無事終了しました。あとは帰国するのみです。
【SSH】海外研修4日目②(ヤーン・ポスカ高校)
タルトゥ大学での研修が終わったら、そのままの足でヤーン・ポスカ高校に訪問しました。
まずは第3外国語として日本語を学ぶクラスに行き、現地の学生と交流をしました。
「エストニア人と日本人の気質は似ている」と聞いていましたがまさしくその通りで、真面目でシャイな学生も多かったのですが、とても暖かく迎え入れてくれました。グループワークが終わる頃にはすっかり打ち解けて、記念撮影をするグループも。
ここまでは現地の企業や大学など、多少の緊張感を持ちながら英語を話す場面が多かったのですが、今回はわいわいがやがやと楽しみながら実践的な経験を積むことができました。最後はみんなで一緒に「さんぽ」を歌ってお別れ。
異なる文化の同世代との交流は、お互いにとっていい刺激になったようです。生徒達も本当に良い表情をしていました。ヤーン・ポスカ高校の日本語クラスの皆さん、ありがとうございました。
次に、サイバーセキュリティの授業の見学に行きました。
現地の学生の発表も聞かせてもらいましたが、データベース等を活用した内容になっており、工業高校生から見ても非常にレベルの高い授業でした。
そのままの流れで、開発するアプリケーションについての研究発表をさせて頂きました。質疑応答では、日本では似たような既存のアプリケーションはないのか、等の質問がありました。ここまでの研修で、日常会話ならば英語でなんとかなると手ごたえを感じていた生徒達でしたが、英語での質疑応答はまだまだ難しいようでした。
そして、その発表を聞いた別の情報関係の先生が、まさしくつい先ほど説明を聞いた、タルトゥ大学で開発されたプログラミング学習の支援ソフトを活用しているとのことで、急遽お話を聞かせて頂けることになりました。
最後に校内をぐるっと案内して頂きました。見学して感じた日本の学校との違いは、普通高校でありながらも専門高校のような学びが可能だという点です。
化学室や生物室等の専門教室(STEM専用の部屋もありました)が充実しており、放課後に残って課題に取り組む生徒たちを教員が自分の仕事をしながらサポートしていました。実際に訪問した生徒達は、サイバーセキュリティの授業が実施されていたこともあってヤーンポスカ高校が実業高校であると勘違いしていたほどです。部活動のような課外活動はあまりないとのことでしたが、教育先進国である北欧の豊かな学びが、そこにはありました。
余談ですが、机の形にも工夫を感じました。グループワーク時に柔軟に机同士を接続させることができ、かつ日本の四角形の机よりも作業スペースを確保しやすい形をしています。生徒が自分の端末を持つようになってからというものの、学校の机の狭さには日々頭を悩ませていたので、日本に持ち帰りたいぐらいでした。
4日目は2日分の日程を詰め込んだので不安はありましたが、特に高校での経験が印象深かったようで、帰りの車の中ではその話題で持ち切りでした(その後すぐに爆睡していましたが)。次は研修としては最終日、開発するアプリケーションに関するインタビューと大使館訪問です。
【SSH】海外旅行4日目①(タルトゥ大学)
本研修の山場となった4日目は、2日分の日程を詰め込んだハードな1日となりました。
まずはタルトゥ大学へ行き、本館のツアー見学。
ヨーロッパ中から優秀な学生が集まる歴史ある大学なだけあって、本館の見学だけでも非常に興味深い話を沢山聞くことができました。
何世紀か前まで使われた独房(悪い行いをした学生を収容していたようです)まで現存していました。
その後、いよいよタルトゥ大学の情報学部へ移動。
タルトゥ大学はキャンパスが街に点在して溶け込んでいるので、車で10分ほどかかりました。
タルトゥ大学の情報学部は、もはや大学という枠を出て、産学連携をまさしく体現した存在となっています。
上から見ると三角形に見える荘厳なキャンパスは、大学キャンパス・企業・大学と企業の融合スペースの三つの建物で形成され、それゆえに情報学部はデルタと呼ばれています。
ハードウェア・ソフトウェアのどちらを学ぶにも充実した設備が準備されており、VR等の新しい技術に関しても専用の設備がありました。
冬季休暇中だったので残念ながら学生はあまりいませんでしたが、ワーキングスペースでは何人かが作業をしており、大学特有のゆったりとした時間の流れを少しだけ味わうことができました。
次に情報の教育法が専門の先生から講義をして頂きました。
優秀なタルトゥ大学の学生でも、プログラミングに関しては初学者で入学してくることも珍しくありません。そういった生徒達に対して効率よく学習を進めてもらうためのツールを大学で開発したということでした。
解答の傾向を分析し出題を変えたり、採点を自動化したりする機能も実装されており、生徒が開発を目指すアプリケーションにも是非取り入れたい考え方を多く学ばせて頂きました。
最後に生徒達が研究発表を行い、開発を目指すアプリケーションについて意見を頂きました。英語での発表も練習はしてきていましたが、実践としては初。大変良い経験になりました。
質疑応答では教材として選択したプログラミング言語についての言及がありました。
今回の訪問で、欧州最高レベルの大学がどのようにして情報分野を学び、学ばせているかを知る貴重な経験ができました。
タルトゥ大学の皆様、ありがとうございました。
4日目②、ヤーン・ポスカ高校への訪問に続きます。
【SSH】海外研修3日目(Clevon Academy)
3日目は、自律配送ロボットを開発しているClevon社(Clevon Academy)を訪問しました。
(→公式HP)
引用:Clevonプレスリリース
今、物流業界で喫緊の課題となっているのが、「ラストワンマイル(最終拠点からユーザに届くまでの最後の区間)でいかに効率を上げ、人件費を抑えるか」ということです。世界中でネット通販サービスが急激な発達を見せており、物流業界には大きな負担がかかっています。特に、ラストワンマイルは距離こそ短いものの、再配達によって配送効率が低下してしまう等、改善の余地があるのがこの区間だと言えます。
Clevon社はそんなラストワンマイル問題を解決すべく、自律配送ロボットの開発を行い、世界中にシェアを広げつつあるエストニア発の新進気鋭の企業です。アメリカにも研究拠点を新たに置き、日本の河野大臣も視察に訪れました(→視察の様子)。
はじめにClevon社が開発したロボットの紹介を聞きました。自立配送ロボットだけでなく、Amazonの受け取りスポットのような商品を自動的にピックアップするようなロボットについても説明がありました(会社内は基本的に撮影禁止だったため、文章での説明となります)。
また、Clevon社はエンジニアの育成にも力を入れており、Clevon Academyではカリキュラムや施設の紹介もして頂きました。日本でもAcademy事業は展開する予定だという嬉しいニュースも聞くことができました(→関連記事)。
質疑応答では自分たちのアプリケーションの開発の一助になるお話も聞くことができました。
最後に、なんと自律配送ロボットの操縦も体験することもできました。オペレーションルームに入って自動で移動するロボットのカメラを見ながら、必要に応じて命令を送ります。その間、他のメンバーは外に出てロボットの様子を観察しました。今回は1台でしたが、一人で10台制御すれば、9人分の人件費を削減することができます。
マーケティング担当の方からもお話を聞くことができ、特にハードウェア関連を部活動で学ぶ生徒達には非常に良い経験になったようです。
そして何よりも、自社のロボットを紹介する技術者の方々の表情は本当に生き生きとしたもので、自らが携わった開発が未来を創り、人々の生活を豊かにすることに喜びを感じていることがこちらにも伝わってきました。技術者として、自分の仕事に誇りが持てるよう精進したいという想いが一層強まるきっかけになったように感じます。
Clevon社(Clevon Academy)の方々、お忙しい中の対応、誠にありがとうございました。
【SSH】海外研修2日目(ウレミステ地区)
エストニアは面積45,340 km²、人口約130万人の非常に小さな国です。
日本で例えると、およそ九州と沖縄県を合わせた国土に、さいたま市ぐらいの人口が住んでいる国と言えば、なんとなくイメージが湧くでしょうか。
最初に訪問したウレミステ地区は、いわゆるスマート・シティ。
様々な企業が立ち並び、IT先進国エストニアの中でも特にテクノロジーに深い関りをもつ場所で、この街のそのものが巨大な実証実験場となっています。
ここに、日本の市単位ほどのわずかな人口で、最大限の成果を挙げるための工夫が詰まっています。
まず、これは自動会計システムを導入した店舗です。商品を持ったままゲートを通過すると自動で精算がされます。もちろん無人です。
日本でよく見かけるコインパーキングのようなものは一切存在しません。
車を路上駐車してスマートフォンから申請をすると、自動的に駐車料金が精算されます。
ホテルで清掃が必要かどうかの意思表示も電子化されており、タップをして清掃が必要なことを示すとすぐに清掃員が来てくれます。
朝以外の時間にも対応を分散させることで、より少ない人数でサービスを行き渡らせることが可能になります。
日本のマイナンバーカード制度の参考になったe-IDカードと、その使用方法を現地の方から実演して頂きました。
日本ではなかなか普及と活用が進まない状況である一方で、本場のエストニアではこのカード(最近はスマートフォンに内蔵させる等、さらなる進化を遂げているようです)が1枚あれば、様々な情報にアクセスすることができ、それによって多大なメリットを享受することができます。
基本的な個人情報はもちろんのこと、いつどんな病院に通ったか、学歴と学校での成績はどうだったか、税をどのように納めているか、ありとあらゆるデータがそこには詰まっています。つまり、引っ越しや転職などで発生する煩わしい書類はほぼ全て必要なくなる訳です。セキュリティも万全なため、国民は安心して自らの情報を預けることができているそうです。
これにより、市役所には一切書類がなく、PCに向かって作業をしている所員の方がいるだけなんだとか。
(日本とは異なりそもそも市役所自体が人が来ない前提の場所になっているために、行くと「一体何をしに来たんだ?」と言われてしまうそうです。)
また、エストニアは国民一人あたりの起業率が圧倒的に高いことでも有名な国です。その理由も、街を見学することで垣間見えました。
エストニアには学生たちが自分たちが身に付けた開発技術で競い合い、その様子を放送する「RAKET69」という人気のテレビ番組があるようで、その撮影スタジオに入ることができました。ここで結果を出すことで、大学の奨学金をはじめとする支援を受けることができるようになるそうです。
また、街の至るところに会議スペースやコワーキングスペース(さまざまな年齢、職種、所属の人たちが空間を共有しながら仕事を行うスペースのこと)があり、そこでは若者達が夢に向かって努力する姿を見ることができました。参加メンバーからは「こんな風に働いてみたい」という声も上がり、良い刺激を受けたようです。
加えて、いわゆる産学連携の体制も充実しており、タリン工科大学と企業を結ぶ施設があり、企業と大学が共同で研究を行うためのスペースとして活用されていました(後日訪れたタルトゥ大学に至っては、オフィスとキャンパスが完全に融合していました)。
このように、技術者を育成する土壌を作りつつ、挑戦しようとする人間に対してバックアップを行う体制が整っている様子を見ることができました。
ウレミステ地区周辺での研修を通して最新の技術に触れられたのはもちろんのこと、とにかく失敗を恐れずまずはやってみよう、というエストニア人の国民性は是非見習うべきだと感じました。
最後に、タリンの旧市街から見える景色を。
手前の中世の街並みと、奥の先進的な建物が共存しており、この国を象徴するような風景でした。
【SSH】海外研修1日目(出発前~到着)
先日、約1週間に渡るエストニアでの海外研修が無事終了しました。
99%の手続き(結婚や不動産の売買以外の全て)が電子化されている世界最高のIT国家でありながら、中世の街並みを残すエストニア。
日本では決して知名度が高い国ではありませんが、1週間の滞在では足りないほど非常に興味深く、美しい国でした。
まずは出発前~到着(2日目朝)までの研修の様子を紹介します。
出発前は校長先生に参加メンバー4名が抱負を述べました。
全員海外自体が初経験かつ行先が極寒の北欧の地ということで、まずは体調を崩さずに1週間乗り切ること。
そして現地の方々との交流を積極的に行い、情報についての学びを深めたいということでした。
校長先生からは浜工生の代表として是非頑張ってきて欲しいとメッセージを頂きました。
そしていよいよ当日、浜松駅から羽田空港まで新幹線で行き、まずはフィンランドのヘルシンキへ。
ロシアの上空を旋回し、北極を通過して13時間のフライトになります。
そこから飛行機の乗り換えをし、目的地であるエストニアの首都タリンへ。
入国審査などなど含めておよそ24時間もの移動時間を費やし、やっとの思いで到着しましたが、時差が約7時間なので現地では朝8時。
そのままウレミステ地区での研修に入りました。
今回の研修の主な訪問先は
- ウレミステ地区
- Clevon社(Clevon Academy)
- タルトゥ大学
- ヤーン・ポスカ高校
- 在エストニア日本大使館
です。
また、この研修を通して世界最高のIT国家に触れながら、我々の最終目標である「日本のプログラミング教育を支援するアプリケーションの開発についての研究発表を行い、意見を頂くこと」が重要な目的となります。また、現地の公用語はエストニア語ですが、ほぼすべての人が英語を話せるため、現地でのコミュニケーションは基本英語。語学についても実際に異なる言語を使う貴重なチャンスです。
次は、2日目の様子をお届けします。
【SSH】渡航に向けた英会話指導
世界最高のIT国家・エストニアへの渡航まで残り4日。
本日は、夏季休暇に引き続き、英語科の桶田先生とALTのジョージ先生に英会話指導をして頂きました。
これまで英会話以外にも、各訪問先への依頼書を英語で作成する等の活動を行ってきました。
エストニアの公用語はエストニア語ですが、9割以上の方が英語で会話ができる国(高校段階で第3外国語まで学ぶそうです)。
渡航後、通訳の方が常に同行する訳ではないので、おのずと英語を使わざるを得ない場面が出てきます。
もちろん、訪問先での研究発表も英語なので、PowerPointの資料も英語版に。その指導もして頂きました。
英語も道具と同じで実際に使わないと身につきません。
そういった場面をしっかりと学びの場とする為にも、可能な限りの準備をして行きます。
【授業紹介】L3スイッチ実習 ネットワーク技術(3年・選択)
例年よりも時間数に余裕があったので、今年は毎年恒例のトラブルシューティング実習(→過去記事)が終わった後にL3スイッチ実習を行いました。
実は、生徒達がネットワーク技術の授業内でL3スイッチを扱うのは初めてのことです。
というのも、本授業では通信の仕組みを基礎から確実に理解するために、敢えて実社会で広く使われる通信技術(L3スイッチやWi-Fi等の無線通信)ではなく古典的な通信技術(リピータハブやL2スイッチ)を用いているからです。
今回は2台のL3スイッチを用いて、2台にまたがる3つのVLAN(仮想的なLAN)を構築し、各VLAN同士の通信とインターネット接続ができるように設定を行いました。
実際の現場を想定して、ネットワーク構成図を示した上で説明書を渡しただけで実習開始。DHCP、DNS、ルーティング、ポートVLAN、タグVLAN、様々な知識が求められますが、作業手順等は一切示さずに、今までに学んだ知識と説明書に書いていることだけで通信の実現を目指します。
さすがに今日の1時間だけでは終わらなかったので、木曜日の5・6限に持ち越し。
3年生最後のネットワーク技術の授業、社会に出てからも大丈夫だと自信をもつ為にも、居残りなしで清々しく終えたいところです。
【SSH】Shizuoka Tankyu Collection にてポスター発表を行いました
1/21(日)にグランヒルズ静岡で開催されたShizuoka Tankyu Colletcion(→公式サイト)。
高校生のための高校生による高校生のイベントということで、運営に多くの学生が関わり、各高校の特色を活かした様々な出し物(食品の販売やダンス・ファッションショー等)が行われました。
その中で行われた研究発表の部門で、本校のSSH海外研修班がポスター発表を行いました。今回は部活動の関係で2名での参加となりました。
開発中のアプリケーションをタブレットで例示する等、前回の静岡大学での発表よりも具体性をもって話をすることができました。
また、教員ではなく、一般の参加者の方からの質問に答える等、普段できない経験もでき良い勉強になりました。
世界最高のIT先進国・エストニアへの渡航まで残り2週間。
質疑応答の時間で深まった知見をもとに、準備を進めていきます。
進路体験発表会
3年生が後輩に向けて自分の進路選択について話をする進路体験発表会が行われました。
どのようにして就職・進学先を決定したか、いつから・どんな形で対策を行ったか、自分の体験をもとに就職6名・進学4名の3年生が話をしました。
十人十色の経験談でしたが、自分で進路室に通って情報を集めることや、自分の興味のある分野の活動に積極的に参加すること等、考えたり悩んだりするだけではなく、実際に行動を起こすことが重要であることは共通して肌で感じていたようでした。
まだまだ先だと思っていると、あっという間に目の前に迫ってくるのが進路というもの。各々ができることを日々少しずつ積み重ねていきます。
【快挙】応用情報技術者試験(AP) 1名合格!
IPA主催の国家資格・応用情報技術者試験にEi科から合格者が出ました。なんと2年生での合格です。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html)
佐々木晴都(情報技術科2年・知的制御研究部)
応用技術者試験(AP)は、基本情報技術者試験(FE)のワンランク上の国家資格です。
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、社会人が受験しても、合格率は全体で平均して25%前後。
そしてその合格者達がチャレンジをしても、これもまた25%前後しか合格できない非常に狭き門なのがこの応用情報技術者試験です。
浜松工業高校からも過去合格者は出ていますが、2年生での合格はまさしく快挙。
せっかくなので合格者の声を少し聞いてみました。
Q 試験対策はいつから、どのようにして行ったか?
ー 試験の半年くらい前から勉強をスタートしました。しかし、夏休み前までは学校の課題などに追われまともに勉強することができませんでした。夏休みはそれを挽回すべく、毎日数時間ずつ勉強をしました。用いた参考書は日高哲郎氏著の「情報処理教科書 応用情報技術者テキスト&問題集」です。その参考書を何周も読みました。ただ単語と意味を一対一で覚えるのではなく、周辺の知識までしっかり押さえたつもりです。
大体参考書を3周精読したあたりから応用情報技術者試験.comというサイトで過去問演習を行いました。午後試験は過去問をIPA公式からダウンロードして5~6回分くらいやって対策しました。
Q 一番大変だったことは何か?
ー 基本情報も応用情報もアルファベット三文字の用語が多く、覚えるのが大変でした。特にネットワークの分野が覚えにくい上に頻出だったので大変でした。
Q 最後に一言
ー 応用情報の上に高度試験というものがいくつかあるのですが、それは大学生になったら取りたいと思っています。そのために今年と来年は受験勉強に全力で集中し、必ず第一志望合格をつかみ取りたいです。
ネットワークに関する専門的な授業は3年次にある為、単語に対するイメージが持ちにくく苦戦したようですが、丸暗記ではなく周辺知識も含めて勉強することで定着を図ったようです。
今年度より、基本情報技術者試験が年2回だけの実施から、毎月受験可能になりました。
その影響もあり、今年の2年生は今学期での挑戦を見据え、多くの生徒が各自勉強を進めています。
高校生のうちに、自分の成長のために「プラスα」ができる時間を捻出し、日々の積み重ねで目標を達成する経験を是非して欲しいと思います。
【授業紹介】研究発表会 課題研究(3年・必修)
自分でテーマを設定し、今まで学んできた知識や技術を総動員して探究活動を行っていく課題研究。
その総まとめの発表会を、3日間に渡って行いました。
情報技術科の課題研究は2年次からテーマ設定を行い、3年次から活動を開始。基本的に1人1テーマです。
スライドを用いて発表し、その後に生徒・教員からの質疑応答という流れで行いました。
また、2日目は2年生が見学をしました。2年生向けの発表会を務めた生徒のテーマを簡単に紹介します。
鈴木大地「複雑な図形の単純化」
読み込ませた図形の概形を認識して、それを簡略化したものを自動で生成するアルゴリズムを考え、プログラムを作成しました。
作成したプログラムを実際に動作させると様々な問題点が浮かび上がってきましたが、一つ一つ対策を考えてプログラムを修正することができました。
平川心菜「MASを用いた感染症拡大シミュレーションの実装」
Google Colaboratoryというサービス をローカル環境で正しく動作するように移植しました。
それを用いて感染症拡大のシミュレーションを行い、得られた結果から考察を行いました。
堀内 陽「画像生成AIを用いた画像修正」
Stable Diffusionという画像生成AIを用いて実際に画像を生成し、そこで出た課題点を修正できないか試行錯誤しました。
鈴木莉名「自立制御ロボットの製作」
複数人で協働して自立制御ロボットを制作し、高校生のロボット大会に出場しました。
残念ながら大会では負けてしまいましたが、失敗の要因を推測し、修正案を考えることができました。
松下竜之「食堂の空席表示」
どうしても給食の時に混雑してしまう食堂。
空席が一目で分かれば便利ではないかと考え、Raspberrypiという小型コンピュータとカメラを用いて人体の自動検出を試みました。
実用化には至りませんでしたが、光の強さなどの外的要因の影響を受けないシステムを構築することがいかに難しいか、体感することができました。
2年生に発表する緊張から解放された生徒達。立派な発表でした。
是非2年生も自分なりのテーマを見つけ、1年間向き合って欲しいと思います。
【SSH】海外研修 前エストニア日本国大使より講話を頂きました
世界最高のIT国家・エストニアへの渡航まで残り3週間。
その事前研修として、前エストニア日本国大使を務められた北岡元(はじめ)様より、ご講話を頂きました。
生徒たちが自分たちの研究についての発表を行った後、北岡様からの講話、質疑応答という流れで進めました。
外務省や大学での勤務経験のある北岡様の講話は非常に興味深いもので、1時間という時間があっという間に感じるほどでした。
講義は概ね
・国の歴史は、地理的な要因の上に成り立つ(平坦なエストニア領土は他国から狙われやすく、他国から占領された過去がある。その爪痕が残る状態から国力を回復させるために国家のデジタル化を図った)
・国家のデジタル化には、国民の信頼が必要不可欠である(エストニアはどのようにして国民の信頼を勝ち取ったか?)
・エストニアのグローバル企業と政府、成功の要因は?(過去の教訓を活かした)
・エストニア人の国民性(日本人に近い勤勉な気質をもっている)
といった内容をお話し頂きました。
始めは少し緊張した様子の生徒達でしたが、質疑応答をする頃には終了時刻を超過するほどの熱量をもって質問ができるようになりました。
今回の講話によって、エストニアが単純にIT化を推し進めただけの国ではなく、国家としての再興を賭けてデジタル化を推し進め、苦難もありつつも着実に成果を上げていった背景を理解することができました。これにより、本研修がただのIT研修ではなく、その国に根付くフィロソフィー(哲学や理念)の部分も生徒達は感じることができるようになものになったと思います。特に 少ないリソースから最大限の成果を挙げるというエストニアの考え方は、少子化の進むこれからの日本にまさしく必要不可欠なものです。
北岡様、お忙しい中のご指導、誠にありがとうございました。
ならびに、北岡様との仲介を日本・エストニア友好協会(→公式サイト)の荒井様に御協力頂きました。ありがとうございました。
次の活動は、21日に静岡市で開催されるShizuoka Tankyu Collection(→公式サイト)でのポスター発表です。
浜松工業高校の代表として海外研修に参加する自覚をもって自分たちの学びを深めるのはもちろんのこと、そこで得た学びをしっかりと校内外に還元していきたいと思います。
【授業紹介】C言語 プログラミング技術(1年・必修)
1年生のC言語の学習が12月よりスタートしました。
C言語はプログラミング言語の中でも最もポピュラーな言語の一つです。
しかし、コンピュータの仕組みを正しく理解していないと、真に効率の良いプログラムを書くことはできません。
そこで、本校では1年次においていきなりC言語を学習するのではなく、まずはアセンブリ言語とPAD図を学び、その上でC言語の学習に入ります。
これにより、メモリがどのように使われるか、データがどのように格納されているか等をイメージを持ちながらプログラムを作ることができます。
初回の授業では、C言語をコーディングするためのツールとしてVS Codeのセッティングを行い、簡単なプログラムの作成と実行を行いました。
【授業紹介】グループプログラミング実習 放課後の様子 実習(2年・必修)
放課後に残ってグループプログラミング実習に取り組んでいる生徒達の様子です。
(詳しい授業内容についてはこちら → ①グルプロ授業 ②グルプロ発表会)
もちろん、各々部活動に所属をしているので、うまく折り合いをつけながらうまくスケジュール管理をしていく必要があります。
ちなみに写真に、写っているグループは3名が運動部に所属しています。
取り組んでいる生徒の画面を共有してもらいました↓
誰がどのように編集したか等はGit(画面左側)でバージョン管理をします。
(画面をよく見てみると、希望が見えてきたlineED.hという表示名が… 努力の跡が垣間見えます)
右側にはコーディングの画面です。巨大なプログラムになるので、仕様をしっかりとコメントに残して共通認識を持ちながら作業を進めていきます。
生徒と話をしていると、冬休みはグループプログラミングや基本情報技術者試験の対策をしたいという声がちらほらと。
休みはしっかりと取りつつも、是非冬休みを有意義に使って欲しいと思います。
【授業紹介】グループプログラミング 発表会 実習(2年・必修)
先日、1・2年生の集大成となるグループプログラミング実習について紹介しました(前回の記事は→こちら)。
完成を目指すのは対話型のテキストエディタ(入力されたコマンドに応じてテキストの削除や追加を行うプログラム)。
生徒達は実社会での開発現場に近い形(複数人でチームを組んで開発を行う・数千行にも及ぶプログラムを制作する・納期が決まっている・制作を依頼された時点では仕様が決まっていない)で開発を1か月進めてきました。
今日はその発表会が行われました。
どのようなスケジュールを組んだか、どのようなデータ構造にしたか、どのように仕様書を解釈したか、どんな機能を追加したか、各グループでスライドを制作して説明をします。
そして、発表の後はいよいよ自分たちが実装したテキストエディタのお披露目です。
今回開発を行ったテキストエディタはコマンドで動作するもので、例えば下に10行カーソル(ポインタ)を動かす場合は「10j」と入力し、文字を追加する場合は「a」と入力します。
教員の指示に従いながらコマンドを入力していき、使いやすさやバグの有無を確認していきます。
しっかりと実装できている部分もあれば、開発したテキストエディタで空のファイルを読み込むと謎の文字があったり、特定のシチュエーションになるとテキストが全て消えてしまったり…
想定外のバグが起こると笑いが起きつつも(実際の開発現場では笑いでは済みませんが…)、すぐに生徒同士で「~が原因じゃない?」と話し合いが始まります。
最後に、発覚したバグや不具合などを1週間以内に修正し、プログラムを提出(納品)することで本実習は終了となります。
生徒達からは
「計画を余裕をもって組んで開発を進めることで、多少遅れが出てしまったメンバーがいてもチーム全体でカバーすることができた」
「開発を進めている途中で外部仕様を変更してしまうと他の部分にも影響が出てしまうので、開発前によく話し合って慎重に決定することが重要だと感じた」
「完成して達成感を味わうことができた」
「開発を進めていくためにはコーディング能力だけでなく、コミュニケーション能力も重要だと感じた」
「不具合に気づいても、自分が担当ではない部分のプログラムが原因だったりして、複数人で開発することの難しさを感じた」
等の感想があり、日々授業で学んでいることの大切さを再認識できたようです。
残りのグループの発表は年明けです。
冬休みの中でどれだけ自分たちで開発を進めるか、チームワークとリーダーのスケジュール管理能力が求められます。
【授業紹介】国家資格にチャレンジ 工業情報数理(1年・必修)
本日は工業情報数理の授業で基本情報技術者試験の問題にチャレンジしました。
工業情報数理は、情報分野に関する基礎知識を学ぶ教科です。
1年生はこれまでに、コンピュータの基本的な構成から始まり、2進数や16進数の計算・論理回路等について学習をしてきました。
その中で、単元ごとの振り返りも兼ねて、「ITエンジニアの登竜門」と呼ばれる基本情報技術者試験(→公式サイト)の問題にもチャレンジをしています。
最近試験の制度が変わり、年2回(4月・10月)しか受験のチャンスがなかったのが年間通して随時受験できるようになりました。
よって、1年生でも冬季以降の努力次第で十分に合格できるチャンスができたと言えます。
合格率30%以下の国家資格と聞くと高校生には難しいように思えますが、過去の先輩方は1学年につき何人も合格者を出しています。
時間を有効活用し、地道な努力ができる人間を目指して努力を重ねていきます。
【授業紹介】グループプログラミングに挑戦 実習(2年・必修)
ついにこの時がやってきました。
2年生がグループプログラミング実習に取り組んでいます。
授業でプログラミングを学ぶ場合、自分一人でコンピュータに向かい、コードを書いたり問題を解いたりするのが基本です。
しかし、実社会でプログラム開発を行う場合、複数人で協働して一つのプロジェクトを進めていくことがほとんどです。
そこで、本校の情報技術科では実社会でも通用するプログラマを目指して、1グループ4~5名の生徒が協力しながら、約3000~5000行にも及ぶ大規模なプログラム(実社会で動くプログラムに比べればまだまだ小さな規模ですが、高校生にとっては未知の世界)の制作に挑むグループプログラミング実習を実施しています。
プログラミングに馴染みのない方からすると、一人でプログラミングを行うことと、複数人でプログラミングを行うことの違いにいまいちピンと来ないかもしれませんが、この2つは全くといっていいほどに別物です。
イメージとしては、一つの小説を一人で書くか、複数人で書くかぐらいの違いがあります。複数人で書けば、その分負担は軽減されますが、登場人物の設定や表現、ストーリーなどにズレが生じ、最悪の場合は物語として成立しなくなってしまいます。
プログラミングも同じで、複数人で制作を行う場合、データの入れ物である変数や配列、制御構造に対して共通理解をした上でプログラミングを行っていかなければ、エラーやバグだらけのプログラムになってしまいます。さらに、プログラムは後から仕様が追加されて書き直しが必要になったり、機能を追加しなければならなくなったりすることがほとんどなので、その点も考慮して美しく、堅牢なコードを書いていく必要があります。
ただ、この「実社会では複数人で協働してプログラミングを行う」という前提をしっかりと踏まえた上で、本校のプログラミングの授業は計画されています。
与えられた課題に対していきなりプログラムを作り始めるのではなく、要求を徐々に詳細化・具体化して整理してから開発を行う段階的詳細化の考え方。
複雑なシステムを「モジュール(部品)」の集合体として捉えて開発を行い、変更があった場合に全体を修正するのではなく必要最小限の部分だけ修正をすれば済むように開発を進めるモジュール化の考え方。
これらについては既習の内容です。この実習では、これまでに学んだ知識と日々の課題で培った経験を総動員して、プログラムを制作していきます。
今回 、完成を目指すのは簡易的なテキストエディタです。特定のコマンドを入力したときに、与えられた文章に対して文字の追加や行の削除等を行うソフトウェアの実装を行います。
開発はGitを用いてしっかりとバージョン管理を行い、実装を担当する範囲やスケジュールも自分たちで調整します。そして、約1か月に及ぶ制作期間を経た後、制作したプログラムの発表会を行う予定です。本日はGitの説明と課題の説明、グループ分けを行いました。
これまで学んできた内容がどれだけ活かせるか、情報技術者として自分がどれだけ成長できているか、ここが試金石になります。
【SSH】静岡大学主催 探究・情報コンテストにてポスター発表を行いました
静岡大学浜松キャンパスで行われた「高校生探究・情報コンテスト」に海外研修のメンバーが参加しました。
修学旅行の出発前日という日程でしたが、参加メンバーにとっては非常に実りのある1日となりました。
公式サイトはこちら←
参加者は高校生のみですが、静岡大学浜松キャンパスの「テクノフェスタ」が開催される中での実施となりましたので、一般の方をはじめ様々な方に発表を聞いていただくことができました。
発表はポスター形式で行われ、自分たちの研究を見つめ直すきっかけとなったことはもちろんのこと、他校の生徒との交流もすることができ、良い刺激となりました。
発表を聞いた方のコメントとしては、
・訪問先であるエストニアのIT事情がここまで先進的だとは知らなかった
・データのみならず、アンケートやインタビューなどの裏付けがしっかりとできている
といったものを頂きました。
残念ながら賞を取ることはできませんでした(奨励賞まであと一歩でした)が、今回の発表を糧に、これから2月の渡航に向けて不足している部分を詰めていきます。
今年は計画段階での発表となりましたが、来年度は研修実施後の発表を行い、リベンジを果たしたいと思います。
【SSH】中学生向けプログラミング教室
海外研修に参加するメンバーによる中学生向けプログラミング教室が、三日間に渡り開催されました。
今年の海外研修はプログラミング教育をテーマに研究活動を進めています。
今回は渡航前の事前活動ということで小規模で実施をし、渡航後に学んだことを活かしてより大きな規模でプログラミング教室を実施をする予定です。
1日目:フローチャートなどプログラミングの基礎
プログラミングの基礎となるフローチャートやコードの書き方について学習してもらいました。
2日目:繰り返しや配列
少し応用的な内容に取り組んでもらいました。短い時間の中で配列について理解することは、教える側にとっても、教わる側にとっても難しかったようです。
3日目:演習「信号機の製作」
ハードウェア(マイコン) との連携を行い、3色のLEDの点灯制御を行い信号機を再現しました。この小さな基板がコンピュータであることを聞いたときに非常に驚いている様子で、思い通りにLEDを制御できたときには喜びの声があがっていました。
授業計画や授業で使うプリント等、全てを一から生徒達が準備したこともあり、予定していた内容を全て消化することはできませんでしたが、それも含めて良い経験になりました。
天候が優れない中での開催にも関わらずご参加頂きました天竜中の皆さん、ありがとうございました。
この後海外研修に参加するメンバーは、夏休み後半から英会話の指導を受けながら、11月に参加する研究発表会への準備を進めていきます。
学校の代表として参加する自覚をもち、テストや行事を言い訳にすることなく、少しずつ積み重ねていきます。
【SSH】海外研修参加メンバーが静岡大学の野口先生よりご指導頂きました
SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の取組の一環として海外研修に参加する情報技術科2年のメンバーが、静岡大学・情報学部の野口准教授より研究内容についてのご指導を頂きました。
研究テーマはプログラミング教育で、世界最高峰のIT先進国に渡航する予定で計画を立てています。
現在、8月に実施する中学生向けのプログラミング教室で使用する教材の開発を進めており、現状の成果と課題を野口先生に発表しました。
野口先生には、海外研修への参加グループを決める選考会の時にもご指導頂いており、生徒達が大学の先生の指摘の鋭さや発想の豊かさに直接触れることができ非常に良い経験となっていると感じます。
お忙しい中のご指導、誠にありがとうございました。
自分たちの海外研修のために多くの方々が尽力して頂いていることに感謝し、それに報いることができるよう、より一層研究活動に勤しんでいきます。
基本情報技術者試験(FE) 2名合格!
IPA主催の国家資格・基本情報技術者試験にEi科から2名の合格者が出ました。
(公式ページ:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html)
内田 侑希(情報技術科2年・情報処理部)
佐々木晴都(情報技術科2年・知的制御研究部)
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験で、情報に関する分野から幅広く出題がされます。
受験者比率はおよそ学生3割・社会人7割、合格率は全体で平均して25%前後。
今回は受験形式が変更された初月ということで合格率が高かったようですが、それを差し引いても高校生にとっては生易しいものではありません。
授業や部活動の合間を縫って、1年次の春休み前から着々と準備を進めた努力が実を結ぶ形となりました。
更に上のランクの試験である応用情報技術者試験(AP)も十分射程圏内なので、是非今後も頑張って欲しいと思います。
情報技術科3年生 会社見学・大学見学
6月6日(火)情報技術科の3年生が会社見学と大学見学へ行ってきました。
見学したのは「株式会社アイシン」と「豊橋技術科学大学」です。
アイシンでは、会社概要の説明を受けた後、主に「アイシン学園」を見学しました。アイシン学園はものづくりの現場で活躍するリーダーを養成する企業内訓練校です。
見学終了後、学園修了後の配属先や取得しておくと良い資格、寮生活、女性のの割合や仕事内容などの質問が出ました。
株式会社アイシンにて |
豊橋技術科学大学では、大学概要の説明を受けた後、「電気・電子情報工学」と「情報・知能工学」課程の研究室を見学させていただきました。
高度な研究内容に「難しそう」という感想が多く聞かれましたが、社会に役立つ研究の一端に触れ、興味を惹かれたようです。
情報技術科では四割ぐらいの生徒が進学しますが、是非自分の進路選択の参考にしてもらいたいと思います。
豊橋技術科学大学にて |
【授業紹介】LANケーブルの製作 ネットワーク技術(3年・選択)
今年もネットワーク技術の実習が始まりました。
今回は初回ということで、今後自分たちが実習で用いるLANケーブルを自作しました。
LANケーブルは確実な通信を行うために、磁束を打ち消すよう内部の配線をねじってあったり、心線やプラグに様々な種類があったり、多くの工夫がなされています。そういった座学で学んだ知識を実物を見て確かめながら、製作を進めていきました。
内部のやや硬めの信号線を真っすぐに手で伸ばし、切りそろえてからプラグに差し込み圧着します。
口で言うのは簡単ですが、丁度いい長さに切りそろえ、心線とプラグの内部がしっかりと圧着できなければならないので、慣れるまではなかなかうまく作れません。
完成したら、最後にテスターを用いて導通のチェックをします。今回は両端の結線が同じ配列になるストレートケーブルを製作したので、「ストレートケーブル OK」と画面に表示されれば、通信ができるケーブルが完成した証拠です。
一発でOKが出て喜ぶ生徒もいれば、エラーが出てしまい泣く泣く作り直す生徒も…
早々とOKが出た生徒達には、授業で使うLANケーブルの修理をお願いしました。
次の実習はリピータハブとスイッチングハブの特性の違いについて、実際にネットワークを構築しながら学んでいきます。
今後も知識だけに偏ることなく、技術に直接触れながら理解を深めていきます。
【授業紹介】1年生の工業基礎が始まりました
情報技術科で1年生の工業基礎が始まりました。1年生にとって初めての実習の授業です。
今日は、情報技術科のコンピュータ設備の基本的な使い方の説明を受けた後、これから毎日のように触ることになるキーボードに慣れるため、タイピングの基礎練習を始めました。
このタッチタイピング(キーを見ずに打つ技術)の修得が、情報技術科での最初の山場になります。これをおよそ三週間で身に着けます。
タッチタイピングにセンスは必要ありません。
手元を見ない・指を毎回ホームポジションに戻す・スピードよりもまずは正確性を求める、などなど…
さまざまなことを意識しながら、練習をコツコツと積み重ねていくことが上達の近道です。
まずは、キーボードを見ずに1分間100文字打てることを目指して練習します。この目標に到達できているかどうか、3週間後にテストが行われます。
【SSH・情報技術科】研修5日目
SSH生徒海外研修
ホワイトホース最終日の今日は、未明のオーロラ観測に続き、マグブライド博物館の見学と、
JCAY(ユーコン日系人会)の方々との交流に臨みました。
博物館では偶然日本人の職員の方にお会いし、大変嬉しいことに展示のツアーを提案してくださいました。
1時間半ほどかけて、先住民に関する展示やゴールドラッシュの歴史、ユーコンの動物の剥製などを
じっくり楽しむことができました。
JCAYの方々からは、日本という国をどのように捉えるか、日本人としてのアイデンティティにまつわる話、
外国の地での暮らしなど、生徒にとって刺激的な話がたくさんあったように思います。
現在はバンクバーに移動しています。あとは無事に帰国するのみです。
【SSH・情報技術科】研修4~5日目
【SSH・情報技術科】研修4日目
SSH生徒海外研修
研修4日目の今日はユーコン大学を訪問し、
施設と地域に根付いた教育内容に関して意見交換しました。
また、現地で活動するガイドや写真家らで構成された「オーロラ60」という
サークルとも交流し、異文化の地を選び暮らす方々のお話をお伺いしました。
その中で頂いた「好きなことを核にして生きること」というアドバイスは、
生徒たちのこれからにとって勇気づけられる言葉となったようです。
オーロラ観測は今夜がラストチャンスです。
条件に恵まれることを願うばかりです。
【SSH・情報技術科】研修3日目
SSH生徒海外研修
研修3日目はユーコン準州の自然調査です。
地名の由来となったユーコン川周辺や野生動物を見学し、
極地ならではの自然の理解を通じて、オーロラ出現の地理的要因を研修しました。
【SSH・情報技術科】研修2~3日目
SSH生徒海外研修
研修の2日目深夜から3日目未明にかけて、オーロラ観測ができました。
幻想的な現象に感動!! ですが、本来の目的も忘れてはいません。
仮説の通り、オーロラ出現に伴う地磁気の変化を捉えることができ、
これで、予測モデルの精度向上に期待が持てます。
研修はこのほかに、大学訪問・現地の方々との交流が予定され、
現地の方のみが知る、オーロラにまつわる動植物の生態や不思議な現象を
調査する予定です。
【SSH・情報技術科】オーロラ出ました!
【SSH・情報技術科】研修2日目を迎えました
SSH生徒海外研修
研修初日の夜は条件が整わずオーロラは現れませんでしたが、データー収集を行いました。
二日目の今日は、ビジターセンターにてホワイトホースを含めユーコン準州の歴史や地理のお話を聞き、
その後はダウンタウンを散策しました。この後は宿舎に戻り、深夜の観測に備えます。
ちなみにホワイトホースとの時差は、日本基準で-16時間。
現在時刻から4時間を引いて、午前と午後を入れ替えれば、現地時間がわかります。
日本の昼12:00は、現地では前日夜の8:00ということになります。
【SSH・情報技術科】オーロラ観測ができるホワイトホースのホテルに到着しました。
日本時間2月6日(月)16時に、カナダのホワイトホース空港に到着し、現地の日本人ガイドと合流しました。その後、オーロラ観測ができるホテルに到着し、オーロラ観測のレクチャーを受けました。本日の現地の天気は曇りのためオーロラ観測を断念し、明日に期待することになりました。
【SSH・情報技術科】無事カナダに到着しました。
2月6日(月)朝4:30頃に、SSHの海外研修の生徒達はカナダのバンクーバー空港に無事に到着しました。ここで、初めての英語での買い物に生徒達は挑戦しています。ここで国内線の飛行機に乗り換えて、北のホワイトホースまで向かいます。
【SSH・情報技術科】海外研修に出発しました
今年度のSSH(Super Science High school)生徒海外研修には、
情報技術科2年生の企画「オーロラの出現予測」が選ばれ、準備を進めてきました。
そして今日、満を持して観測地であるカナダのユーコン準州ホワイトホースに向けて
出発しました。
この計画は、宇宙ビジネスの本格化に伴い重要視されている宇宙天気予報の基礎研究として
オーロラの出現予測に挑戦し、データの収集から解析・予測モデルの作成・サイト構築までの
一連の作業を通じて、科学想像力と情報技術者の使命観を培うことを目的にしたものです。
研修は2月11日まで。計画通りデータ収集はできるのか? 予測モデルは通用するのか?
オーロラは出るのか? ドキドキ・ワクワクが止まらない、これぞ研究の醍醐味!
次回、現地からの報告にご期待ください。
【一人一台端末活用の様子】情報(Ei)科1年の日常
どの学校でも一人一台端末(BYOD※1)の活用がスタンダードになりつつある昨今。
浜工でも今年度(2022年度)より、一人あたり一台の端末(iPad)を購入し、授業やクラスでの活用をスタートしています。その中でも、情報技術(Ei)科1年は他の学科に先駆けて6月に端末を購入して頂き、日々の取組に活用中です。
導入に当たって、各御家庭には多分なご配慮を頂き、誠にありがとうございました。
情報技術科は学科の特色も踏まえ、他科のようにタブレット端末ではなく、ノートPCを購入して頂き、実社会において最もシェア率の高いMicrosoft Teamsというグループウェア(※2)を導入しています。これにより、実社会の企業で用いているソフトに慣れ親しみながら、日々の課題の提出や授業資料の共有等を、いつでも・どこでも行うことが可能になりました。もちろんプログラミングも自分の端末で行うことができます。
本日は教室にて、SSH(スーパーサイエンスハイスクール※3)の活動として毎年行われる「海外研修」の選考会に臨む生徒たちが、端末を用いて発表スライドを作成していました。
メンバーそれぞれが自宅や、休み時間を利用して、希望する行先の国のIT企業について情報収集を行ったり、情報教育に関する日本と他国を比較するデータを参照したりしながら、研究について方針を固めていっています。
この他にも、朝からノートPCを開いて課題を行う生徒がいたり、クラスで決めごとを行う際はTeamsのアンケート機能を用いて集計まで自動で行うことができたり、可能性は無限大。もちろん、情報棟の実習室の設備も整ってはいますが、自分自身の端末を自分自身で責任をもって設定・管理を行い、自分が作業が行いやすい環境を整えることが重要です。
コンピュータに使われるのではなく、コンピュータを真の意味で使いこなせる人材を目指しながら、端末の活用の幅をどんどん広げていきたいと思います。
※1 BYOD : Bring Your Own Device
もともとの意味は、自分自身が所有している端末を業務で用いること。
使い慣れた端末を使うことで業務の効率化・企業のコストカットが期待できる反面、セキュリティのリスクが高まる。
※2 グループウェア
組織に所属する人々のコミュニケーションを円滑にし、業務を効率化するためのソフトウェアのこと。
「スケジュール管理」、「ファイル共有」、「チャットやビデオ会議などメンバーとの連絡」など様々な機能がある。
Microsoft Teams 公式サイトはこちら←
※3 SSHについてはこちら(国立研究技術開発法人 科学技術振興機構のページ)←