2024年8月の記事一覧
SSH浜工ラボ【基礎】「立体を平面上に再現する」
今年度からSSH3期目(1期=5年間)がはじまりました。
SSHは、文科省が全国で先進的な理数教育に取り組んでいる約200校を指定して、これから新しい理数教育の研究開発をするものです。
浜工の3期目の目玉の一つが「浜工ラボ」。
浜工は言わずと知れた工業高校。
SSHでは純粋に工業高校と呼ばれる学校は、浜工と京都工学院だけ。
あとは各地区を代表する進学校(普通高校)ばかり。
浜工ラボでは、普通高校にはない工業高校ならではの特色を活かした取組です。
浜工には8つの学科があり、それぞれに専門的な機材がそろっています。
そして、それを指導する教員、それを使いこなす生徒がいます。
他校にはない人材、機材を活用した研究交流を進めようというのが「浜工ラボ」なのです。
その第1弾として、「浜工ラボ基礎編」を実施しました。
この基礎編では、浜工8つの学科で取り組まれている基本的な学習内容をもとに、中学生へ自由研究の場を提供しようという取組です。
まずは、「立体を平面上に再現する」と題して実施した情報技術科での浜工ラボ基礎編を紹介します。
簡単に言えば、コンピュータグラフィックスです。
空間に存在する物体(立体)をコンピュータの画面上(平面上)に描きます。
実際に写真を撮ったようなコンピュータグラフィックをゲームなどでよく見かけますが、そんなレベルの高いことはやりません。
「ワイヤフレーム」という、物体の頂点を針金で結んで描いた図形をコンピュータの描きます。
これを実現するには、中学校で学ぶ「三角形の相似」の知識が必須。
学んだ知識を、テストの問題を解くために使うだけでなく、現実の社会の中で活用することを中学生に学んでもらい、夏休みの自由研究とします。
また、指導する浜工生は専門知識の価値を再認識していくことが、この浜工ラボ基礎編のねらいです。