2023年1月の記事一覧
【授業紹介】ネットワーク技術(3年・選択科目)
現在3年生が「ネットワーク技術」という授業の中で、トラブルシューティング実習に挑戦しています。
ネットワーク技術では、今や誰もが利用する「インターネット(ネットワーク)」という技術について、その成り立ちから、なぜ世界中の人々と通信できるのか、どのような決まり(プロトコル)で機器同士が繋がっているのかを総合的に学んでいきます。
授業の中では、それらを理解するための座学だけでなく、LANケーブルを自作したり、ノートPCやスイッチ、ルータなどの機器を用いてネットワークを構築したり、実習も数多く実施します。
実際に用いられている情報機器を用いて、自分で設定を変更したり、ハブにケーブルを繋いでみたりすることで、より体験的に学びを深めていけるよう授業が構成されています。
その集大成として臨んでいるのがこのトラブルシューティング実習です。
教員があらかじめ構築したネットワーク内部に障害を仕込み、わざと不具合を発生させておきます。その不具合を、生徒は今まで学んだ知識と実習での経験を班ごとに総動員して原因を特定し、ネットワーク構成図通りの正常な状態に復旧させる(トラブルシューティングする)、といった内容のものです。
一口に「インターネットに繋がらない」といっても原因は多種多様です。単純に機器のどれかの電源が入っていないだけかもしれない、ケーブルの断線や機器の不具合といったハードウェアの問題かもしれない、果てはDNSサーバやDHCPサーバの設定ミスなどのソフトウェア的な問題かもしれない…
トラブルシューティング実習を開始した1月初旬はなかなか原因が特定できない班が多かったものの、現在では
「とりあえずここからここまでping(通信の状態を確かめるコマンドの一種)通して確かめよう」
「スイッチ挟むと繋がらないから原因はここじゃない?」
「内部のネットワークは繋がってるんだから原因は外に行くルータでしょ」
など、様々な可能性を考慮しながらも、確実に原因に迫っていけるようになった班が続々と出てきて成長を感じられます。
これで本授業も残すところは学年末テストのみ。
幅広く活躍できるIT人材の育成を目指して、生徒とともに今後も努力していきます。