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【授業紹介】LANケーブルの製作 ネットワーク技術(3年・選択)
今年もネットワーク技術の実習が始まりました。
今回は初回ということで、今後自分たちが実習で用いるLANケーブルを自作しました。
LANケーブルは確実な通信を行うために、磁束を打ち消すよう内部の配線をねじってあったり、心線やプラグに様々な種類があったり、多くの工夫がなされています。そういった座学で学んだ知識を実物を見て確かめながら、製作を進めていきました。
内部のやや硬めの信号線を真っすぐに手で伸ばし、切りそろえてからプラグに差し込み圧着します。
口で言うのは簡単ですが、丁度いい長さに切りそろえ、心線とプラグの内部がしっかりと圧着できなければならないので、慣れるまではなかなかうまく作れません。
完成したら、最後にテスターを用いて導通のチェックをします。今回は両端の結線が同じ配列になるストレートケーブルを製作したので、「ストレートケーブル OK」と画面に表示されれば、通信ができるケーブルが完成した証拠です。
一発でOKが出て喜ぶ生徒もいれば、エラーが出てしまい泣く泣く作り直す生徒も…
早々とOKが出た生徒達には、授業で使うLANケーブルの修理をお願いしました。
次の実習はリピータハブとスイッチングハブの特性の違いについて、実際にネットワークを構築しながら学んでいきます。
今後も知識だけに偏ることなく、技術に直接触れながら理解を深めていきます。
【授業紹介】ネットワーク技術(3年・選択科目)
現在3年生が「ネットワーク技術」という授業の中で、トラブルシューティング実習に挑戦しています。
ネットワーク技術では、今や誰もが利用する「インターネット(ネットワーク)」という技術について、その成り立ちから、なぜ世界中の人々と通信できるのか、どのような決まり(プロトコル)で機器同士が繋がっているのかを総合的に学んでいきます。
授業の中では、それらを理解するための座学だけでなく、LANケーブルを自作したり、ノートPCやスイッチ、ルータなどの機器を用いてネットワークを構築したり、実習も数多く実施します。
実際に用いられている情報機器を用いて、自分で設定を変更したり、ハブにケーブルを繋いでみたりすることで、より体験的に学びを深めていけるよう授業が構成されています。
その集大成として臨んでいるのがこのトラブルシューティング実習です。
教員があらかじめ構築したネットワーク内部に障害を仕込み、わざと不具合を発生させておきます。その不具合を、生徒は今まで学んだ知識と実習での経験を班ごとに総動員して原因を特定し、ネットワーク構成図通りの正常な状態に復旧させる(トラブルシューティングする)、といった内容のものです。
一口に「インターネットに繋がらない」といっても原因は多種多様です。単純に機器のどれかの電源が入っていないだけかもしれない、ケーブルの断線や機器の不具合といったハードウェアの問題かもしれない、果てはDNSサーバやDHCPサーバの設定ミスなどのソフトウェア的な問題かもしれない…
トラブルシューティング実習を開始した1月初旬はなかなか原因が特定できない班が多かったものの、現在では
「とりあえずここからここまでping(通信の状態を確かめるコマンドの一種)通して確かめよう」
「スイッチ挟むと繋がらないから原因はここじゃない?」
「内部のネットワークは繋がってるんだから原因は外に行くルータでしょ」
など、様々な可能性を考慮しながらも、確実に原因に迫っていけるようになった班が続々と出てきて成長を感じられます。
これで本授業も残すところは学年末テストのみ。
幅広く活躍できるIT人材の育成を目指して、生徒とともに今後も努力していきます。