活動の記録

 理数工学科

令和6年度高校生海外インターンシップ研修成果報告会

 

高校生海外インターンシップは静岡県教育委員会が主催となって、静岡県内の高校生の中から選ばれた10名前後が参加している企画です。

本校からは理数工学科の2年生が代表メンバーに選出され、8月に台湾山葉機車工業様(通称YMT)を訪問し、海外就労体験をしてきました。

なお、事前研修として、磐田市にあるヤマハ発動機株式会社様にて研修を受けさせていただきました。

 

そして本日3/19(水)、終業式に先駆けて、高校生海外インターンシップ研修とSSH台湾研修の合同報告会が行われました。

理数工学科からは海外インターンシップ研修、SSH台湾研修ともに生徒が参加し、今年度の浜工の海外研修を牽引してきました。

 

*諸事情により、一部画像を加工しております。

 

成果報告会では、同じ日本企業であっても工場がある国によって働き方等に違いがあること、海外勤務をしている日本人社員と現地社員との職務上の関係、海外勤務をしている方々の本音の気持ち、他校の生徒との交流から得た学び、などが発表されました。

 

浜松市は「やらまいか」という言葉に象徴されるチャレンジ精神と、江戸時代の紡織産業・製材業を皮切りに連綿と続く産業集積により、多くの世界に冠たる企業が生まれている工業都市です。(浜松市HPより引用)

浜工は、そんな日本を代表する「ものづくりのまち浜松」における各種製造業の技能職を担う人材を数多く輩出してきた伝統ある学校です。

海外勤務をしている浜工OB・OGが多いこともあり、未来のものづくりを支えていくであろう在校生たちは、自分の社会的役割と照らし合わせながら報告を真剣に聞いていました。

 

また、理数工学科では将来高等教育(大学における専門的な学び)を受け、地元浜松市を中心とした技術職を担っていくことのできる人材の育成を目指しています。

発表をした生徒は海外インターンシップに参加したことで、これまでは日本国内で技術者として働くことを想像していたのが、海外勤務という道があるということを知り、自分の将来の視野が広がったようです。

高校卒業後の進路としてはまず大学進学を目指していますが、世界で活躍する技術者になりたいという決意を胸に、今後の高校生活を送りたいとのことでした。

 

夢を実現できる確かな学力を身につけられるよう、浜工として、理数工学科として、本気でがんばる生徒たちを応援していきます。



2年生進路講話・保護者進学説明会

1月31日(金)に代々木ゼミナールの方を講師に迎え、進路講話を行いました。

大学受験のしくみから、今後の勉強の仕方についてまで詳しくお話しをしてくださいました。

合格に必要な学力は、「基礎力」と「応用力」のバランスが大切であることを、カレーライスに例えて分かりやすく説明していました。毎日の授業が基盤となり、学力が積み重なっていくことがあらためて確認できる機会であり、これから受験に向けて刺激となるお話しを聞くことができました。

放課後には、保護者に向けての進学説明会があり、年々変化している大学受験についても知ることができたと思います。



3年生合格体験発表会

1月27日(月)LHRで、大学受験に合格した理数工学科3年生3名が1・2年生に自らの受験体験を発表しました。

その中では、成功体験とともに、入試に向けた準備や勉強方法、高校時代に取り組んできたことや日頃心掛けてきたことなどの話しもあり、1・2年生にとってとても刺激になるお話しでした。

 

発表生徒 

左から

内山冴宇さん(会津大学コンピューター理工学部)

天野結喜さん(静岡大学情報学部)

久米柚嘉さん(静岡県立大学経営情報学部)



SSH成果報告会

12月18日(火)にアクトシティ大ホールで3年生の課題研究の成果発表がありました。

理数工学科から、建築班の「日本における地震対策の研究~日本版サヴォア邸の製作を通して~」の発表がありました。

日本で地震対策をした上でサヴォア邸本来の美しさを保つ方法を、模型を製作しながら研究を行った成果が報告されました。

研究発表者 上島翔大さん、内山結斗さん、中村元さん、竹内健人さん



第63回全国高等学校生徒英作文コンテスト 入選

第63回全国高等学校生徒英作文コンテストへ、理数工学科に所属する2年生1名が作品を応募し、見事入選を果たしました。

今年度、全部門・全国で唯一1人だけ工業高校生の作品が入選することとなりました。

 

 

全国高等学校生徒英作文コンテストは昭和37年度から続いており、文部科学省後援の日本最大級の英作文コンテストです。

令和6年度の2~3年生の部では、"Why do I study English in the age of AI?" というタイトルで英作文を書くことになっております。

 

これに対し、日常生活の中で関わりのある外国人との会話の中で、「なんで日本人は毎日疲れたって言うの?」と聞かれたことについて、書いていくことにしました。

最初は今話題の会話型生成系AIに聞いてみたところ、「お疲れ様」を "Good job." と英訳され、納得いきませんでした。

そこで、彼女の中で「疲れる」→「お疲れ様」→「ねぎらいのことば」→「ねぎらい」→「リスペクト」と変換していき、英語圏でも相手の仕事をねぎらう文化がないか探しました。

すると、"fist bumping" (日本語ではグータッチと呼ばれるもの)がそれに最も近いあいさつだと考え、その方に英語で「お疲れ様とfist bumpingの類似性」を説明し、それをきっかけに、2人は別れ際の挨拶として "fist bumping" しながら「お疲れ様」と言うようになりました。

このように文化を越えて柔軟な発想をし、異なる文化同士を結び付けて新たな習慣を作り出していくことは人間特有の性質であるため、自分自身で英語を学ぶ必要がある、と英語でまとめて作品にしました。

 

*海外には、オバマ元大統領が清掃スタッフにねぎらいの意味で "fist bumping" をしたように、お互いの立場や上下関係を問わず、相手に対して敬意を示し、"Respect." と言いながら "fist bumping" をする文化があります。

日本語の「お疲れさまでした」も、お互いの立場を超えて声を掛け合う様子から、"fist bumping" と「お疲れ様のあいさつ」を同様のものと見なした、とのことです。

「お疲れさま」は日本特有の文化の1つだと思っていましたが(日本に来るALTもそのように考えているようで、それにならってあいさつをすることが多いです)、彼女の柔軟なアイディアには驚かされました。

 

 

元々は、マレーシア修学旅行に行く際に英語を使うことになるので、その練習になると良いな、という動機で英作文コンテストに挑戦したようですが、見事に作品が入選したことで、英語学習のモチベーションにもつながったようです。

2月に行われるSSHの一大イベントである海外研修のメンバーにも選ばれていますが、そこでも浜工で鍛え上げた英語力を発揮したいと意気込んでおります。

ぜひとも、持ち前の英語力を見せて、海外研修でも良い経験を積んできてほしいですね。