2025年8月の記事一覧
SuperCon2025 結果発表・閉会式
夏の電脳甲子園「 Supercomputing Contest 2025」 の本選が終了しました。
8月18日(月)~21日(木)の4日間にわたり、東京科学大学のスーパーコンピュータ「TSUBAME4.0」を用いた熱い戦いが繰り広げられました。入賞したのは以下の3チームです。
第1位 | sabotage | 筑波大学附属駒場高等学校 |
第2位 | Redpass | 筑波大学附属駒場高等学校 |
第3位 | LogConst | 富山県立富山中部高等学校 |
課題は10問が出題され、各問について上位5位までにそれぞれ5点,4点,3点,2点,1点のスコアが与えられます。4i以下は得点が団子状態であったり、有効解が求められていないチームが多数あったりということで、発表されませんでした。
入賞チームの戦略の概要は以下のようなものでした。
チームsabotage(筑波大学附属駒場)
初期解を貪欲法で作り、焼きなまし法で改善する方法を採用していましが、GPUを用いないCPUだけの実装でした。
チームRedpass(筑波大学附属駒場)
西→東の一方向スイープに探索を限定し、探索空間を枝刈りすることで、高速化を図っていました。
3位のチームLogConst(富山県立富山中部高等学校)
視覚化した観察から得られた「低風速格子は利得が小さい割に影響範囲が広がる」という考察から、風速しきい値を探索して不利な候補を早めに捨てる戦略を取っていました。
1位のチームはGPUを使っておらず、GPUスパコンのTUBAME4.0を利用した今回のコンテストに於いては、正直釈然としないものがあります。
本校の2チームは、大きな戦略は他チームと大差なかったようです」が、さらなる実力工場のためには、一般的な競技プログラミンのような考え方ではなく、問題の本質をしっかり捉え、柔軟な発想でプログラミングできる力をつけてもらいたいと思います。
閉会式後は、協賛企業が提供する景品のあみだくじによる抽選会が行われました。その後、本校の2チームは、実行委員会より提供された競技結果データを検討し、チームを超えて互いにプログラムの評価やさらなるスキルアップに向けての議論を行っていました。
閉会式 | ||
閉会式後、競技結果について議論しています |