理数工学科
3年生合格体験発表会
1月27日(月)LHRで、大学受験に合格した理数工学科3年生3名が1・2年生に自らの受験体験を発表しました。
その中では、成功体験とともに、入試に向けた準備や勉強方法、高校時代に取り組んできたことや日頃心掛けてきたことなどの話しもあり、1・2年生にとってとても刺激になるお話しでした。
発表生徒
左から
内山冴宇さん(会津大学コンピューター理工学部)
天野結喜さん(静岡大学情報学部)
久米柚嘉さん(静岡県立大学経営情報学部)
SSH成果報告会
12月18日(火)にアクトシティ大ホールで3年生の課題研究の成果発表がありました。
理数工学科から、建築班の「日本における地震対策の研究~日本版サヴォア邸の製作を通して~」の発表がありました。
日本で地震対策をした上でサヴォア邸本来の美しさを保つ方法を、模型を製作しながら研究を行った成果が報告されました。
研究発表者 上島翔大さん、内山結斗さん、中村元さん、竹内健人さん
第63回全国高等学校生徒英作文コンテスト 入選
第63回全国高等学校生徒英作文コンテストへ、理数工学科に所属する2年生1名が作品を応募し、見事入選を果たしました。
今年度、全部門・全国で唯一1人だけ工業高校生の作品が入選することとなりました。
全国高等学校生徒英作文コンテストは昭和37年度から続いており、文部科学省後援の日本最大級の英作文コンテストです。
令和6年度の2~3年生の部では、"Why do I study English in the age of AI?" というタイトルで英作文を書くことになっております。
これに対し、日常生活の中で関わりのある外国人との会話の中で、「なんで日本人は毎日疲れたって言うの?」と聞かれたことについて、書いていくことにしました。
最初は今話題の会話型生成系AIに聞いてみたところ、「お疲れ様」を "Good job." と英訳され、納得いきませんでした。
そこで、彼女の中で「疲れる」→「お疲れ様」→「ねぎらいのことば」→「ねぎらい」→「リスペクト」と変換していき、英語圏でも相手の仕事をねぎらう文化がないか探しました。
すると、"fist bumping" (日本語ではグータッチと呼ばれるもの)がそれに最も近いあいさつだと考え、その方に英語で「お疲れ様とfist bumpingの類似性」を説明し、それをきっかけに、2人は別れ際の挨拶として "fist bumping" しながら「お疲れ様」と言うようになりました。
このように文化を越えて柔軟な発想をし、異なる文化同士を結び付けて新たな習慣を作り出していくことは人間特有の性質であるため、自分自身で英語を学ぶ必要がある、と英語でまとめて作品にしました。
*海外には、オバマ元大統領が清掃スタッフにねぎらいの意味で "fist bumping" をしたように、お互いの立場や上下関係を問わず、相手に対して敬意を示し、"Respect." と言いながら "fist bumping" をする文化があります。
日本語の「お疲れさまでした」も、お互いの立場を超えて声を掛け合う様子から、"fist bumping" と「お疲れ様のあいさつ」を同様のものと見なした、とのことです。
「お疲れさま」は日本特有の文化の1つだと思っていましたが(日本に来るALTもそのように考えているようで、それにならってあいさつをすることが多いです)、彼女の柔軟なアイディアには驚かされました。
元々は、マレーシア修学旅行に行く際に英語を使うことになるので、その練習になると良いな、という動機で英作文コンテストに挑戦したようですが、見事に作品が入選したことで、英語学習のモチベーションにもつながったようです。
2月に行われるSSHの一大イベントである海外研修のメンバーにも選ばれていますが、そこでも浜工で鍛え上げた英語力を発揮したいと意気込んでおります。
ぜひとも、持ち前の英語力を見せて、海外研修でも良い経験を積んできてほしいですね。
理工展にて発表してきました(於:京都工学院高校)
12月18日、京都市立京都工学院高等学校にて第3回理工展が行われました。
浜工からは理数工学科の2年生がゲスト発表するということで、情報技術科の同じく2年生に手伝ってもらいながら、京都工学院高校へ行ってきました。
浜工は全国初の工業高校としてのSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、今年度で第3期目に入りました。
京都工学院高校もSSHに指定され、学校を挙げて研究成果を発表している中、本校の生徒も参加させてもらった形です。
プラスチックのリサイクルを進めていく上で、産業廃棄物となる各種の配線に焦点を当てました。
中の銅線は100%近くリサイクルされているのに対し、その周りを包む被膜の部分がリサイクルされずにそのままゴミとして処理されているのを何とかしたい、という狙いとのことです。
被膜の多くがPVCとPEで作られていることに着目し、PVCとPEの分別ができる機械を作る研究を進めてきました。
1年生の時は、テラヘルツ派を使った測定をしてプラスチックの分別をしようと研究していましたが、テラヘルツの測定器やそれを感知するセンサー類がまだ現実的な面で実用化されていないというハード面の壁にあたっていました。
そこで、赤外線と決定木ツリーをうまく組み合わせて、これまでにない新しいシステムを作ろうと研究しています。
また、京都工学院生から「ホワイトボックスAIにした理由はなんですか?」という鋭い質問があり、技術的な課題から今自分たちでも扱い切れるプログラミングにした、と返答しつつ、一緒に来た情報技術科の生徒がニューラルネットワークを用いたディープラーニングについて、質問をした京都工学院生と熱い議論を交わしておりました。
その会話を横で聞きながら、情報教育の進歩の凄さに感心しておりました。
学科の枠だけでなく、学校の枠も超えた異分野交流をすることができて、本当に良い経験となりました。
この後は、2月の国際シンポジウムでの発表を目指して、この研究を英語で発表できるように練習を重ねていく予定です。
今後の益々の成長が楽しみです。
マレーシア修学旅行 3日目
修学旅行の3日目は、午前中はマレーシアプトラ大学( Universiti Putra Malaysia )にてCELIK研修を実施、午後はB&Sプログラムを実施しました。
プトラ大学では、浜工での生活や浜松市について英語でプレゼンテーションを行いました。
機材トラブルや互換性の問題があり、用意したスライドがうまく表示されないトラブルもありましたが、トラブルが起きた上で、その場のアドリブで乗り切る英語力と胆力を発揮しました。
その後、プトラ大学生と一緒に日本とマレーシアの文化的な違いについて英語でディスカッションし、話し合った内容をまとめて英語で発表しました。
昼食も用意していただき、マレーシアの郷土料理をマレーシア様式でいただくという異文化体験を行うこともできました。
午後には、B&Sプログラムという、現地の大学生と一緒にクアラルンプールを「ジャランジャラン(散策)」する研修を行いました。
一緒に行動する大学生は特別日本語を学習しているわけではないため、コミュニケーションには英語が必須です。
修学旅行の日程中、ずっと英語でコミュニケーションをしなければならない時間が続いてきましたが、3日目の午後ともなると、それにもすっかりと慣れていたようです。
自分たちの話す英語がきちんと外国の方にも通じたという成功体験を通して、生徒たちは自分の英語力に自信を持ったと同時に、もっとスムーズに、スマートに英語を話せるようになりたい、と早くも次の目標を定めていました。
理数工学科では、大人になってからどんなにお金をかけても体験することのできないような修学旅行のプランづくりをしてきました。
そして実際に色々な方々との出会いを通じて、生徒たちが人間的に大きく成長することができたと実感しております。
明日は日本に帰国します。
また来週から通常の高校生活が再開しますが、今回の経験をもとに、新たに自分の進路選択と向き合い、進路実現に向けて心機一転取り組んでくれることを期待します。