トピックス

情報処理部のトピックス

SuperCon2023 本選の競技が終了しました

今日は、Supreconputing Contest 2023 本選4日目です。

13:00 をもって本選競技が終了し、両チームとも課題プログラムを無事提出することができました。15:00 までに、課題プログラムのレポート提出も終わり、あとは明日の結果発表を待つばかりです。

今回の本選問題は、「最近点対探索」でした。

【問題概要】

番号の付いた点がランダムに分布している2次元空間において、これらの点の中で最も距離の近いペアを見つける問題です。

近傍探索は様々な物理シミュレーションで粒子の相互作用を計算するときに用いられます。例えば、分子同士の相互作用やクーロン力、重力などの計算です。これらのシミュレーションでは、近傍の粒子同士の計算は厳密に行い、遠方の粒子同士の計算は近似的に行うため、近傍の粒子を特定する必要があります。

素朴なアルゴリズムでこのペアを見つけようとすると、 N 個の点に対してN2 にほぼ比例するような計算の手間を要します。N が大変大きくなると膨大な計算時間を要するため、これをいかに効率よく見つける方法を考えなければならないわけです。

 

課題プログラムのレポート作成中
     
チーム null    チーム TAG3

 

 両チームとも、とりあえず解が得られるプログラムは完成できたようですが、手応えはどうだったでしょうか?感想を聞いてみました。
 
チーム null(内田、小林、杉山)

浜工のスパコン(Sudume)を使うことで、競技時間外であってもプログラムを実行することができ、作成しているソースコードの精度を試すことができたのでよかったです。また、細かいところまでみれば、もう少し高速化できた気がします。
サンプルコードが配布されていたので少し戸惑いましたが、できることはやれました。1,2日目に徹夜で作った基数ソートと二分探索木がボツになったのは悲しかったです。
新しい事に挑戦し、さらに新しい知識を得ることができたのでよかったです。通常の競技プログラミングとは傾向が違っていたので戸惑いましたが、無事完成させるすることができたのでよかったです。

チーム TAG3(天野、内山、中村)

問題文が短いにもかかわらず非常に難しかった。スパコン「富岳」を使えて、良い経験になりました。
長い時間、チームと協力して問題を解くという特別な体験を通して、プログラミング力だけでなく集中力や忍耐力も成長できました。
世界に誇る富岳の性能を引き出すには、想像以上に大変で、現実の厳しさを知しました。
何日もかけて、同じ問題を解くのは初めてだったので、大変でした。

 

結果は明日の表彰式・閉会式(Zoomでのオンライン)で発表されます。
【日時】2023年8月25日(金)14:00~16:00

 



SuperCon2023本選2日目

今日は、Supreconputing Contest 2023 本選2日目です。

大会規則上、まだ問題は公開できませんが、両チームとも、富岳の性能を引き出すための並列化とデータ構造の改良に取り組んでいます。

今のところ、チームTAG3は順調に改良が進んでいるようです。

一方のチームnullは、まだ納得のいくプログラムには至らないようです。

富岳が使えるのは残り1日半、最後まで粘り強く頑張ってくれることを期待しましょう。

     
両チームとも問題の考察、議論を重ねプログラムの改良に取り組んでいます。

 



SuperCon2023本選が始まりました

Supercomputing Contest 2023 の本選が始まりました。
 
今日から5日間(8月21日(月)~25日(金))にわたり、全国から予選を勝ち抜いた 18チーム が熱い頭脳戦を繰り広げることになります。 本選は、オンラインで理化学研究所の世界一のスーパーコンピュータ「富岳」を使⽤して行われます。

本校からは昨年に引き続き、情報処理部の2チームが出場します。本校は13年連続の本選出場で、2チームが出場するのは今回で11回目です。また、全員が2年生なのは今回が初めてになります。

出場チームのメンバーは、以下の通りです。

チーム null 内田侑希(情報技術科2年)、小林昊一郎(情報技術科2年)、杉山雄哉(理数工学科2年)
チーム TAG3 天野結喜(理数工学科2年)、内山冴宇(理数工学科2年)、中村俊太(理数工学科2年) 

 
チームnull   チームTAG3

 大会初日の様子

9:00より開会式が開催されました。その後、午前中はオリエンテーションが行われ、本選課題、スーパーコンピュータ「富岳」の使用方法、並列処理に必要なOpneMPやMPIの説明などを受けました。

昼食後、13:00から「富岳」へ接続するための設定をチームメンバー各自が行いました。少々接続に手間取ったメンバーもいましたが、無事全員が接続できました。

テストプログラムの作成・実行を試した後、両チームとも本選課題のプログラムに取りかかっています。

本選課題のプログラム作成は完成したプログラムの提出締め切りは大会4日目(8/24(木))の13:00です。
なお、最終日(8/25(金))は結果発表と表彰式となります。



パソコン甲子園2023 モバイル部門本選出場決定!

7月24日、パソコン甲子園2023 モバイル部門において予選の結果が発表されました。

本選へ出場できるチームは8チームですが、本校からはなんと2チームが出場することとなりました。

パソコン甲子園のモバイル部門競技は、Androidスマートフォンを対象に、テーマに基づいた"夢のある"アプリケーションを企画・開発し、その総合的なプロデュース力を競い合うものです。今年のテーマは「30」で、予選では提出した企画書をもとに、企画力・インパクト・実現可能性・実用性の観点で審査されました。

本選出場は昨年に引き続き2年連続で、本校から2チーム選出されるのは初めてです。
本選出場チームは以下の通りです。

おいしいな林檎飴 distorted triangle

チーム名:おいしいな林檎飴

金原大空(情報技術科2年)
田畑礼凰(情報技術科2年)
叶木優羽(情報技術科2年)

チーム名:distorted triangle

定方 令(理数工学科3年)
鶴田 凪(電気科  3年)
水島大樹(理数工学科3年)

パソコン甲子園 本選ページ

 本選では実際に作成したアプリケーションをもとに、「プレゼンテーション」と「デモンストレーション・セッション」を行い審査されます。
10月4日まで制作期間、11月11日~12日が本選となっているので、良い報告ができるように作品制作とデモ・発表の準備を進めていってくれると思います。



イベント 部内コンテストを開催しました!

浜工の情報処理部では、2年生の先輩から1年生の後輩に、競技プログラミングの授業をすることが伝統となっています。

今日は、その授業内容の確認として、1年生向けのコンテストを実施しました。
(このコンテストと同じ問題セットで、2~3年生向けのコンテストも実施しました。)

問題は、すべて浜工独自のジャッジシステム(HOJ)のオリジナル問題です。

今回のコンテストは、1年生にとっては、5回目のコンテストとなっています。
今年の1年生は、特に情報技術科の上位3人が優秀です。

競技においては、先輩も後輩もありません。
パソコン甲子園(PCK)や日本情報オリンピック(JOI)などで、先輩を超えるような成績を見せてくれることを期待しています。

なお、今回のコンテストの問題は、HOJで公開されていますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

 by 内田侑希(情報技術科2年)

 

問題セット(出題順)

コンテストに取り組む1年生たち

コンテストに取り組む1年生たち