トピックス

情報処理部のトピックス

SANGI AWARD 2024 IT競技会 プログラム部門

3/20(水)春分の日、静岡県下の高校を対象とした、SANGIAWARD 2024  IT競技会(静岡産業技術専門学校主催)が開催されました。今回は3年ぶりの現地開催です。

プログラム部門には県内から10校98名が参加し、本校の情報処理部からは11名が参加しました。

 

プログラム部門は、情報オリンピックなどと同様、アルゴリズムとプログラミングのスキルを競う競技で、制限時間内に与えられた問題を解くプログラミングの速さと正確さを競います。

 

 
競技中の様子   競技終了後、解答の議論をしています

 

今大会も、個人戦10位以内の入賞独占と団体優勝を目標に臨みました。 結果は、個人戦は優勝を含め8名が入賞、団体戦は2位という成績で、個人戦の5位と9位、団体優勝は科学技術高校に譲ることになりました。

 

団体戦の結果発表では、「第2位 静岡県立浜松工業高等学校」のアナウンスが流れた瞬間、一瞬会場がどよめき、「えっ、浜工?なんで?」という声があちこちから聞こえてきました。個人戦の結果から、団体優勝は当然浜工だと思われていたのだと思います。

 

団体戦の得点は次のように計算されることになっていました。

【学校団体戦得点計算】

 ①各団体上位5名の合計点

 ②各団体参加者が6名以上の場合①を除き1名につき、競技会各部門への参加者全員の平均点を加算(最大15名分)

 ③①と②を加算した得点を団体の得点とします。

 

本校の参加人数は11名、科学技術高校は20名。団体戦に加算される人数が科学技術高校より4人少なかったことが、得点に大きく影響したようです。

例年、10名以上で参加する学校は少ないため、今回は参加人数を絞ってエントリーしたのが失敗でした。部員は大勢いるだけに、15名を揃えてエントリーすべきだったとちょっと後悔しています。

 残念ながら目標にはちょっと手が届きませんでしたが、個人戦の結果からは、県下トップの実力を示すことができたと思います。 

 

 
個人戦優勝の寺田藍丸君(情報技術科1年)   参加者全員で記念撮影

 

個人戦の上位入賞者は以下の通りです。

1位  寺田 藍丸 情報技術科1年
2位  橋本 恵 情報技術科1年
3位  谷藤 颯斗 情報技術科2年
4位  杉山 雄哉 理数工学科2年
6位  小林 昊一郎 情報技術科2年
7位  内田 侑希 情報技術科2年
8位  長倉 啓哉 情報技術科1年
10位  佐々木 晴都 情報技術科2年
11位  内山 冴宇 理数工学科2年
12位  天野 結喜 理数工学科2年
13位  岩井 薫平 情報技術科2年

 



日本情報オリンピック本選出場

12/10(日)に、情報オリンピックの国内二次予選が行われました。この二次予選は一次予選を通過した1366名で行われ、このうち成績上位160名が予選Aランク者として本選へ進むことになります。

 

本選は来年の夏エジプトで行われる、国際情報オリンピック(IOI2024)の日本代表選手候補(春期トレーニング合宿メンバー)の選考も兼ねています。

 

本校からは情報処理部の3名が二次予選を通過し、この本選に進むことができました。本選に進むことができたのは、内田侑希君(情報技術科2年)、小林昊一郎君(情報技術科2年)、寺田藍丸君(情報技術科1年)です。本選出場の選考枠はいくつかありますが、3名とも予選成績Aランク枠での出場です(本選の全進出者一覧はこちら)。

 

今回で本選出場は18年連続になりますが、3名以上が成績Aランクで本選に進むのは第18回大会以来の5年ぶりになります。3名とも、日本代表候補に選考されるにはまだまだ努力が必要ですが、特に1年生ながら本校の最高得点で本選出場を果たした寺田君には期待したいと思います。

 

また、デザイン科2年の小川暉梨さんと、情報処理部所属ではありませんが情報技術科2年の横山琉里さん、理数工学科2年の藤本颯月さんも日本情報オリンピックの女性部門の予選を通過し、本選に出場します。

女性部門の本選は、来年夏に開催されるヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)の日本代表選手候補選考会を兼ねています。

 なお、本選は、2023年1月28日(日)・2月4日(日) に、 女性部門の本選は 2023年1月24日(日)に、どちらもオンラインで開催されます。



情報処理・パソコン コンピュータの組み立てを行いました

浜工の情報処理部では、1年生の部員が協力してコンピュータを組み立てることが2学期末の恒例になっています。
本校でこのような体験が出来るのは、情報処理部だけです。

今回組み立てるPCは以下のような構成です。

CPU:AMD Ryzen 7 5700G(予算とコスパを考えて選定しました)
メモリ:32GB(DDR4 16GB×2枚)
マザーボード:ASRock B550 Steel Legend
ストレージ:M.2 SSD 1TB, HDD 1TB(分解した古いPCのものを流用しました)

今年は、2日間に分けて活動を行いました。

 12/12(火)

部で所有しているPCの中で、一番古くて使用していないものを分解し、新たな部品を取り付けました。
顧問の堀先生のご指導のもと、各部品の役割や取り付け方の説明を受けながら組み立てを進めました。
この活動を通して、普段使っているコンピュータがどのような部品から成り立っているのかについて理解を深めることができていたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12/13(水)

まず、コンピュータを起動した時に最初に実行される「BIOS」と呼ばれるプログラムを用いて、メインディスクの設定を行いました。
次に、Windows OSのインストールと初期設定を行いました。

新たなコンピュータには、ユニークな名前を付ける必要があるため、毎年、部員が考案した名前をつけています。
今年は、名前が決まらなかったため、「syoribu-pc2023」になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回作成したコンピュータは、情報処理部のアプリケーション開発班にて、様々なアプリケーションの開発などに使用されることになります。

by 情報技術科2年 内田侑希



日本情報オリンピック二次予選

12月10日(日)、第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)の二次予選が行われました。本校からは一次予選に参加した41名全員が二次予選に進んでいます。

 

 日本情報オリンピックは、国際情報オリンピック(次回エジプト大会)の日本代表選考会を兼ねた、高等学校2年生までの競技プログラマー日本一を決める大会です。競技では与えられた課題を解決するアルゴリズムを設計し、その性能の善し悪しと、いかに適切なプログラムとして実装できるかを競います。

 

二次予選を通過し本選での成績上位30名程度が、日本代表を選抜する春期トレーニング合宿のメンバーに選出されます。本校からは過去7回、のべ8名がこのメンバーに選ばれています。

 

 今回の二次予選は、出題された5問(500点満点)の課題を制限時間180分で解答し、正解した得点を競いました。この得点の上位160名に「JOI予選A ランク」が与えられ、日本代表候補を選考する本選に進むことになります。

 

今回本校で200点以上得点したのは5名。最高点は情報技術科1年の寺田藍丸君の353点、2位は情報技術科2年の小林昊一郎君の300点でした。昨年の本選進出のボーダーラインは207点で、本校からは2名がAランクで本選へ進んでいます。今回の問題は昨年より若干難易度が上がっているようですが、果たして何人が本選へ進めるでしょうか?

 

二次予選の問題は一予選とは比べものにならないくらい難易度が高く、本校では例年1~2名程度しかAランクを獲得できていません。本選へ進むための選考基準は予選Aランク以外にもありますが、ひとりでも多く予選Aランクで本選へ進む生徒が出てほしいものです。

 

  
二次予選競技の様子
 
 解答プログラム作成の様子    本校最高点 寺田藍丸君(情報技術科1年)の得点表


パソコン甲子園2023本選が終了しました

11月11日(土)12(日)と2日間に渡って行われた、パソコン甲子園2023の本選が終了しました。

本校の情報処理部からプログラミング部門に1チーム、モバイル部門に2チームが出場し、1日目はプログラミング部門の競技、2日目はモバイル部門の競技と表彰式が行われました。

本選出場チームとメンバーは以下の通りです。

プログラミング部門:チーム『累進課題』菊池悠矢、田中健詞(情報技術科3年)

モバイル部門:チーム『おいしいな林檎飴』金原大空、田畑礼凰、叶木優羽(情報技術科2年)

       チーム『distorted triangle』鶴田凪(電気科3年)、定方令、水島大樹(理数工学科3年) 

 

 

残念ながら、結果は両部門とも入賞を果たすことはできませんでした(本選結果はこちら)。 

プログラミング部門では、当初から、本校の実力は上位の有名進学校のチームに遠く及ばないことは分かっていましたが、目標を8位入賞において臨みました。目標を果たすことはできませんでしたが、出場全チーム中で本校が開始わずか7分で1問目の正解を最初に出すことができたのは、日頃の練習で問題の読解力とコーディング技術を向上させてきた成果だと言えると思います。

入賞チーム以外の最終順位は後日来ることになっている事務局からの連絡待ちですが、おそらく30チーム中15位前後で、昨年よりは9位ほど順位を上げることはできました。また、今大会の問題は昨年より難易度が高く、全問正解したチームはありませんでした。本校チームの正答数は13問中5問で、これは現在の実力相応ではありますが、誤解答の提出が1回もなければ順位は10位前後になったと思われます(同点の場合誤解答の提出回数が多いほど順位が下がります)。 

     
 競技会場の様子(1問正解する毎に風船が上がります)   『累進課題』は5問正解したので五つの風船を持ってます

 

モバイル部門では、3年生チームの『distorted triangle』が「かんたんヘルスケアアプリ Sango」を披露しました。これは、マイクに向かって一言「おはよう」と発するだけで、「体温」、「声色」、「匂い」の情報を同時に測定し、その結果から健康状態を把握できるアプリです。アイデアは優れたものがあったと思いますが、実装できていない機能があったり、完成度が低かったりしたことで高い評価を得ることはできませんでした。

2年生チームの『おいしいな林檎飴』は、勉強の集中力と学力向上をサポートするアプリ「ふぉーかすと」を披露しました。これは、勉強のやる気をある人を対象に、スマフォアプリの使用制限サポート機能、勉強の目標時間を設定するタイマー機能、教科別勉強時間のグラフ化、勉強仲間と意欲を高め合う機能などが盛り込まれていました。アプリ自身はよく作られていたのですが、審査員からは、アプリの使用制限機能がOSに標準で装備されていることを指摘され、このアプリの存在意義の一つが疑問視されてしまったのが敗因だと思われます。 

  
『distorted triangle』のプレゼンテーション   『おいしいな林檎飴』のプレゼンテーション