情報処理部のトピックス
サーバーの組み立てを行いました。
浜工の情報処理部では、1年生の部員が協力してコンピュータを組み立てることが2学期末の恒例になっています。今年はコンピュータでは無く、サーバーの組み立てを行いました。
本校でこのような体験が出来るのは、情報処理部だけです。
浜工で使用しているサーバーの部品を取り外し、新たな部品を取り付けました。
顧問の堀先生のご指導のもと、各部品の役割や取り付け方の説明を受けながら組み立てを進めました。
この活動を通して、普段使っているコンピュータがどのような部品から成り立っているのかについて理解を深めることができていたと思います。
by Ei2寺田藍丸
実際のサーバー組み立ての様子
第24回日本情報オリンピック 本選出場
12/8(日)に、情報オリンピックの国内二次予選が行われました。この二次予選は一次予選を通過した1386名で行われ、このうち高校2年生までの成績上位157名が予選Aランク者として本選へ進むことになります。
本選は来年の夏ボリビアで行われる、国際情報オリンピック(IOI2025)の日本代表選手候補(春期トレーニング合宿メンバー)の選考も兼ねています。
本校は、一次予選を情報処理部の1,2年生全員が通過し、二次予選に臨みました。このうち二次予選を通過したのは2名。本選に進むことができたのは、寺田藍丸君(情報技術科2年)、橋本恵君(情報技術科2年)です。本選出場の選考枠はいくつかありますが、寺田藍丸君は予選成績Aランク枠、橋本恵君は指定校推薦枠での出場です(予選Aランクでの本選全進出者一覧はこちら)。
本校は、これまでのべ9名の代表候補を輩出しているものの、近年は一人も本選を通過できていません。日本代表候補に選出されるのは、本選成績の上位30名ほどですが、寺田藍丸君はなんとかぎりぎり本選通過が期待できる位置にいると思われます。本選では、持てる実力を全て出し切り代表候補の切符を掴み取ってもらいたいものです。
なお、本選は、2024年1月26日(日)・2月6日(日) にオンラインで開催されます。
第24回日本情報オリンピック二次予選
12月8日(日)、第24回日本情報オリンピック(JOI 2024/2025)の二次予選が行われました。本校からは一次予選にエントリーした1,2年生25名全員が二次予選に進んでいます。
日本情報オリンピックは、国際情報オリンピック(次回IOI2025ボリビア大会)の日本代表選考会を兼ねた、高等学校2年生までの競技プログラマー日本一を決める大会です。競技では与えられた課題を解決するアルゴリズムを設計し、その性能の善し悪しと、いかに適切なプログラムとして実装できるかを競います。
二次予選を通過し本選での成績上位30名程度が、日本代表を選抜する春期トレーニング合宿のメンバーに選出されます。本校からは過去7回、のべ8名がこのメンバーに選ばれています。
二次予選は、出題された5問(500点満点)の課題を制限時間180分で解答し、正解した得点を競いました。この得点の上位160名に「JOI予選A ランク」が与えられ、日本代表候補を選考する本選に進むことになります。
今回本校で200点以上得点したのは5名。最高点は情報技術科2年の寺田藍丸君の375点、2位は情報技術科2年の橋本恵君の275点でした。昨年の本選進出のボーダーラインは240点で、本校からは3名がAランクで本選へ進んでいます。今回の問題の難易度は昨年並ようですが、果たして何人が本選へ進めるでしょうか?
二次予選の問題は一予選とは比べものにならないくらい難易度が高く、本校では例年1~2名程度しかAランクを獲得できていません。本選へ進むための選考基準は予選Aランク以外にもありますが、ひとりでも多く予選Aランクで本選へ進む生徒が出てほしいものです。
二次予選競技の様子 | ||
解答プログラムの一部 | 本校最高点 寺田藍丸君(情報技術科2年)の得点表 |
AtCoder Junior League 2024 Summer 高校部門第8位
AtCoder Junior League 2024 Summer の結果が発表されました。
本校からは、情報処理部と情報技術科から31名がエントリーし、学校アルゴリズム部門の高校部門で8位を獲得しました。
また、個人部門では、情報技術科2年の寺田藍丸さんが、高2アルゴリズム部門で20位に入りました。
AJL2024Summer は、4月~9月までの期間に、AtCoder社が実施する AtCoder Junior League(AJL)対象の競技プログラミングコンテストのスコアで順位が算出されます。
AJL は、以下の3つを目的に開催されている競技プログラミングのコンテストです。
- 中高生のコンテスト参加者を促し、競技プログラミングの楽しさを知ってもらうこと
- 同世代間のつながりを強化し、お互いが切磋琢磨する環境を作ること
- 学校の先生方に競技プログラミングに熱心に取り組んでいる生徒がいることを知ってもらい、応援してもらうこと
1年間に4イベントが開催され、夏と冬の2期に分かれ、それぞれにアルゴリズム部門とヒューリスティック部門が設けられています。
中学、高校の2部門に分け、アルゴリズム部門はランキング上位20校、ヒューリスティック部門はランキング上位10校が表彰されます。
個人は、各学年ごとにアルゴリズム部門は上位20名、ヒューリスティック部門は上位10名が表彰されます。
高校部門ランキング アルゴリズム部門上位20校
パソコン甲子園2024 モバイル部門「ベストデザイン賞」受賞
11月2日(土)3日(日)と2日間に渡って行われた、パソコン甲子園2024の本選が終了しました。
本選には情報処理部からプログラミング、モバイルの両部門にそれぞれ1チームが出場し、1日目はプログラミング部門の競技、2日目はモバイル部門の競技と表彰式が行われました。
本選出場チームとメンバーは以下の通りです。
プログラミング部門:チーム『全完』寺田藍丸、橋本恵(情報技術科2年)
モバイル部門:チーム『Guy Dance』眞木聡大(機械科3年)、川口龍輝(電気科3年)、内田侑希(情報技術科3年)
今大会ではモバイル部門のチーム『Guy Dance』 が「ベストデザイン賞(2位相当)」を受賞しました。モバイル部門での入賞は2013年大会以来、11年ぶりです。
本選出場メンバー | チーム『Guy Dance』ベストデザイン賞 |
モバイル部門は、Androidスマートフォンを対象に、テーマに基づいたアプを企画・開発し、その総合的なプロデュース力を競い合う部門です。 今回のテーマは「Game for Change ゲームが変える世界 ~ゲームのルールで世界を救え~」でした。
本校のチームが製作した作品は、遊びながらごみの分別を促すことを目的としたゲーム「せぱクル」です。上から落ちてくるビンや缶、ペットボトルといったゴミをボタンとジャイロ機能を使って、適切なゴミ箱に入れるゲームになっています。遊びながらリサイクルに関するTipsやごみをスキャンして手に入れたコインでガチャが回せるなどの飽きさせない機能も盛り込まれた内容になっています。
審査員からは、「作品は完成度も高く、飽きさせずに楽しむ工夫もふんだんに盛り込まれていて、ゲームとしては「グランプリ」でもよいぐらいだが、ゲームにのめりこんでしまって本来の目的が何だったのか分からなくなってしまうので「ベストデザイン賞」とした」という講評をいただきました。
来年はこの経験を後輩たちに引き継ぎ、「グランプリ」を狙ってもらいたいものです。
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チーム『Guy Dance』のプレゼンテーション | 作品『せぱクル』のゲーム画面 |
一方のプログラミング部門では、8位入賞、少なくとも予選順位以上を目標に競技に臨みましたが、残念ながら目標を果たすことはできませんでした。入賞チーム以外の最終順位は事務局からの連絡待ちですが、おそらく31チーム中14位前後だと思われます。
問題は全部で12問出題され、グランプリのチームは11問を正解、本校は6問でした。チーム「全完」の二人の話では、競技終盤に7,8問目の解法も気がついたものの、残り時間内での実装ができなかったとのことでした。二人とも来年は入賞を目指して再チャレンジすると気持ちを新たにしていますが、それには、短時間で問題の本質を読み解く考察力を向上させる必要がありそうです。
プログラミング部門競技会場の様子) |
デモセッションでのチーム『Guy Dance』のパネル |